ポーカーには必勝法というものはありませんが、これでは勝てないプレイの仕方というものはあります。
必勝法がないとなれば、反対に勝てないプレイの仕方を避けるしかありません。
ここでは初心者が犯しがちなポーカーの一般的な「ダメなプレイ方法」を紹介します。
この中のプレイ方法で心当たりのある方は今すぐそのプレイ方法をやめ、勝つために有効なプレイ方法を実行しましょう!
ポーカーでは一か八か、またはコインを投げて裏か表かを予想するような「運に任せたプレイ」は望ましくありません。
特にトーナメント序盤では、プリフロップでアーリーポジションやミドルポジションからオールインする行為や、そのオールインに A-K や A-Q でコールするのも適切なプレイとは言えません。
A-K、A-Q は確かに強いスターティングハンドですが、ペアができなければ最も強いハイカードなだけで、2‐2 にも劣ります。
あなたも A-K がポケット3に敗れる場面や、たとえポケットAでも2ペアやストレートに敗れて敗退する人たちを見かけたことがあるはずです。
それも、1度や2度ではないはず。
ポケットAを持つプレイヤーがコールした相手にアグレッシブにレイズを繰り返し、ショーダウンで相手はセットだったということもよくあります。
相手にコールする場合には、コールする根拠を必ず持ちましょう。
相手は A-7 あたりでオールインしているだろう、ポケットペアだろうが9以下だろう、など、A-Kでコールする場合にもコールする根拠を持ったうえで勝てると判断し、コールすべきです。
相手のレイズにオールインで応える場合にも、自分のポケットペアは相手より勝っているだろう、という根拠が必要です。
相手が何を持っているのか想像もつかず、ボードに何が出るかは開けてからのお楽しみ♪ という運に任せたプレイを続けていては、いつまで経っても勝てません。
いつもマイクロステークスで勝っているからといって、いきなりハイステークスでプレイしても勝てるというワケではありません。
確かにルールは同じですが、プレイヤーの質やプレイ傾向もステークスによって異なります。
キャッシュゲームでは、急に高額となったブラインドと上がり続けるブラインドにパッシブになってしまったり、日ごろプレイしないような高額バイイン額を費やして参加したトーナメントとなると、負けた時の損失を考えていつものようにプレイすることが難しくなるものです。
恐る恐るプレイしていたり消極的なプレイをしていると、相手はその弱みに付け込んでくるのがオチです。
あなたのバンクロールに見合った、快適にベストなプレイができるステークスを選んでプレイしましょう。
10個のWSOPブレスレットを保持する伝説のポーカープレイヤー、Doyle Brunson/ドイル・ブランソンは、「いつでも対戦相手にオールインさせ、コールすることをいとわない体勢にしておかなければならない」と、なるほどと納得できるアドバイスをしています。
スターティングハンドでポケットAが配られると、その時点で「勝った!」という思いがみなさん少なからず頭に浮かぶはず。
そしてフロップが K-T-9 と現れた時、ますます勝った!と思いベットすると、相手はリレイズ。相手はKのトップペアだろうと3ベットすると、それにもコール。
ターンでKが現れても、ポケットAだとフォールドする選択が浮かばないプレイヤーも中にはいます。
反対に、この例でKを持っているプレイヤーはフロップでトップペアになり、相手がオーバーペア、もしくはセットを持っている可能性を考えず、ターンでKが現れなかった場合でもトップペアで大きくベットし続けるケースもよく見ます。(ワタクシもありますがw)
さらにはスーテッドハンドというだけで8-3s や 6-3s というようなハンドでもフラッシュの可能性を期待し、大きなベットにコールしたりすることは危険です。
スーテッドハンドを過大評価してコールすると、フロップでフラッシュドローに。
相手はトップペアとなったのか、大きくベットしてきました。
ターンでフラッシュになるのを祈り、コール。しかしフラッシュにはならず、相手は更に大きくベットしてきました。
コールしてリバーに願いを託しましたが、結局フラッシュならず。
その時にはチップのほとんどをポットに投入してしまっています。
このような状態に陥る可能性を前もって考え、プリフロップでよく考え、フロップで再度よく考える必要があります。
フラッシュドローと同じように、コネクターハンドでも同じことが言えます。
コネクターハンドでガットショットとなり、トップペアを持っている相手のオールインにコールするのも無謀です。
相手がチェックでまわしたりミンレイズならまだしも、相手の大きなベットにコールした場合には勝ち目があるのか、リスクを負う価値があるのかを見極めなければなりません。
時には望んでいたカードが現れることもありますが、ほとんどの場合、失うチップの方が多いことでしょう。
ポーカーを始めて直ぐの頃は、どのくらいレイズしたらいいのか戸惑うかもしれません。
そこはプレイをしながら、あなた自身がどのくらいのベットをされたらフォールドするか、コールするかを考えると良いでしょう。
フロップで9のトップペアになった時、Aを持っていそうな相手にターンやリバーでAが現れ負けてしまうことを考えると、早めにポットを獲得しておきたいもの。
そんな時にチェックで回すのは、相手に自分より良いハンドを持たせる機会となるのでもっての外です。
ベットするのも相手がフォールドしてくれそうな額をベットする必要があります。
ミンレイズでは、Aを持っている相手はコールしてくる可能性が大いにあります。
あなたのフォールドしてくれそうなベットにコールしてくる相手は、オーバーペアかミドルペア、ブラフの可能性もあります。
ここであなたはそれを見極めるスキルが必要となります。
反対にフロップでトップペア+トップキッカーになったり2ペアになった時、相手にコールして欲しいのにオールインしたのでは、相手はフォールドすることでしょう。
また、相手によってもベットサイズを変える必要があります。
フロップで少しのレイズをし、アグレッシブな相手がレイズしてきたらチャンスです。
ターンでミンレイズして、相手に自信を持たせてレイズやオールインを誘導するのも手です。
プリフロップで良いスターティングハンドを持った時も、相手が多すぎては負ける可能性も高くなります。
争う相手は少ないほど勝つ確率は高くなりますから、相手を減らすためにフォールドしてくれそうな額をレイズし、それでもコールしてくる相手はあなたと同じように良いハンドを持っています。
そこからは相手のハンドレンジを考え、どのようにプレイするかを考えましょうね。
YouTubeやTwitchなどで、プロがトーナメントをプレイしている動画などがありますね。
見ていると面白く、参考になる動画ではありますが、これらの動画の多くは「信じられない展開」「大逆転」「大胆なブラフ」などを取り上げたものが多く、初心者が戦略的な基本プレイを学ぶには適していません。
基本を学び、あなたにある程度の自信がついたらこれらのプロのプレイ方法を参考にするのが良いでしょう。
しかし初心者が「あの動画でこんな大逆転の場面があったから・・・」「プロと同じようにプレイしてみよう」と真似をするのは危険です。
確率を知り、この状況でコールした場合の勝率をちゃんと知ってからアクションを行わなければなりません。
動画のドラマティックな展開を期待せず、現実的になってください。
個人的にプロのプレイ動画などは、スターティングハンドの選択の仕方、ベットサイジング、フォールドのタイミングなどは初心者をはじめ皆に参考になるのではないかと思います。
ポーカーストラテジーは、どれもその一つのストラテジーを攻略しただけでは勝てません。ベットベイジングも同じです。
絶妙なベットサイジングができるようになっても、それだけではゲームに勝つことはできません。
様々なスキルを組み合わせてこそ勝利できるポーカーですが、強くなりたければベットサイジングは必須のスキルとなります。
以上のポイントに気を付けてうまくプレイできるようになれば、初心者プレイヤー脱出の時です!