ポーカーにはベットをせず、フォールドもせず、相手の出方をみる「チェック」というアクションがありますが、あなたはこの「チェック」、どのくらいの頻度で使っていますか?
初心者ほど「チェック」を使う頻度は多いように見受けられます。
ワタクシもポーカーを始めた頃はよく使っていたように思います。
ではポーカープロは「チェック」を使わないのか?というと、もちろんプロも使います。しかしその使い方は、戦略として ₋ 相手によって/ボードの状況を見て ₋ 使う事がほとんどです。
どこかで「レイズとフォールドのみのアクションでポーカーをプレイすれば、今よりずっと多くの利益が得られるだろう」と述べた英語記事を読んだことがありますが、このプレイの仕方は当然アグレッシブなプレイとなり、的を得ています。
しかし極端すぎると単にマニアックなプレイヤーになってしまうので、各アクションには「正しい理由」が必要です。
あなたのその「チェック」、本当に正しいチェックの状況ですか?
初心者に多い間違った「チェック」の理由を探り、「チェック」アクションを取り除いていきましょう!
たとえばこんな状況を想像してください。
あなたはプリフロップでSBから A♠ Q♠ ハンドをオープンレイズすると、BBがコール。
フロップは Q♥ Q♦ 4♦ と出ました。
あなたはポットの⅓をベット、相手はコール。
続くターンは 7♣ が現れ、あなたはポットの½をベットすると、相手はコールしてきました。
そしてリバーは 3♦ 、ここであなたはどうしますか?
「もしかすると、フラッシュが完成したかも」という考えがよぎりますね。
しかしここで「チェック」するのは間違いです。
プリフロップでオープンレイズし、相手がコールしてきた場合、Aがらみ、もしくはハイランクのカードのコンビネーション、またはペアを持っていると推測するのでは?
ここで「もしかしてフラッシュ?」と思い「チェック」するのは利益を少なくしてしまいます。
もちろん、本当にフラッシュかもしれませんが、相手は4か、4以上のペアを持っている可能性の方が高いでしょう。
あなたがベットして相手がレイズしてくるようなら、相手はブラフをするタイプかどうかを見極め、判断しなければなりません。
もう一つのアドバイスは、この状況においてリバーでのオールインは避けること。
ここで「もしかすると」を本当に考える時です。もし相手がフラッシュの場合を考え、オールインはせずに負けてもカムバックできるチップを残してベットしましょう。
よく見かけるのがフロップでの「チェック」です。
プロップで役が何もできず「チェック」するのは、相手に「何の役も持っていません」と告げるようなもの。
あなたがインポジション(相手より後にアクションをとるポジション)にいて相手がチェックした場合、役がなくてもベットするべき。ワタクシは2BBくらいをベットします。
それで相手がコールしてきたら、スロープレイをしている可能性を考えてください。
またはあなたがブラフしていると思っていて、ミドルペア、ボトムペア、ドローハンドかもしれません。
相手がコールした場合、ボードとプリフロップでの相手のアクション、プレイスタイルによって相手のハンドレンジを考え、何かを持っていると感じたらすんなりフォールドするか、ターンでさらに強気でレイズして相手をフォールドさせるかの選択になるでしょう。
ヘッズアップでは、たとえ自分がアウトオブポジション(先にアクションを行うポジション)でも、ワタクシは先手をうってベットします。
1BBのベットだと役がなくてもAを持ってコールしてくる相手も多いので、相手をフォールドさせる十分なベットサイジングを考えてベットすると、驚くほどの頻度で相手はフォールドします。
しかし相手が2人以上の場合、インポジションで何のハンドもなくベットするのは危険です。
どんな時でもチェックをせずにベットしろ、と言っているのではなく、同時に状況を合わせて考慮する必要があります。
あなたのハンドがドローでターンやリバーでハンドが発展する可能性がある場合は、アウトオブポジションでもワタクシはベットしますが、そうでない限りここが本当にチェックを使う時でしょう。
チェックは、タダで次のカードを見るアクションであると同時に、相手のハンドを発展させる機会を与えるアクションでもあります。
同時にあなたのハンドが発展する可能性もありますが、相手に機会を与える前にあなたがポットを獲得した方が良いと思いませんか?
また、発展する可能性のないハンドなら早めにフォールドした方が身のためです。
プロップでモンスターハンドとなった時、「やった!勝ったな」と確信してスロープレイする人も多いことでしょう。
ワタクシもこんな時、相手がベットしてしてくれるのを願いながらプレイします。
これはポーカーの英語サイトで読んだのですが、こんな状況であなたがインポジションの際、相手がチェックしたのであなたもチェックビハインド(相手がチェックした後にチェック)するのは間違いだとか。
ワタクシも、ターンで相手にペアが出来てベットしてくれるのを願いながらチェックビハインドしがちです。
ここでチェックビハインドが間違っていると述べている理由は、フロップをインポジションでチェックビハインドし、ターンで適度にベットするよりは、フロップでベットしてからターンで適度にベットした方が利益がおおきくなるという単純な理由。
確かに、少しのベットをしようがチェックをしようが、良い手を持っていない相手はフォールドします。
それならば、少しのベットをしてコールしてくれるのを願うほうが、結果的にはポットは膨らむというもの。
言うまでもないですが、モンスターハンドとなったからといっていきなり大きなベットをするのは避けましょう。
フロップでモンスターハンドとなった時にアウトオブポジションだった場合、フロップで少しのベットをし、ルーズアグレッシブな相手がコールしてきたら、ターンでチェックすると相手はあなたのことを「ブラフ」と考え、フォールドさせようと大きくベットしてくることが多々あります。
このようにマニアックな相手やルーズアグレッシブな相手には、「チェック」を戦略的に使えます。
しかし相手がパッシブな相手、ミドルペアを持っていそうな相手、ドローハンドを持っていそうな相手に対してはどうでしょうか?
こちらがチェックで回すと、相手もチェックビハインドすることでしょう。
そのため、プロはチェックよりもベットします。
チェックで利益は得られません。モンスターハンドでは相手がコールできる適切な額をベットする方が、明らかに利益に繋がるとプロは考えます。
チェックをし過ぎるプレイは、ベットし過ぎるプレイより悪いと言えます。
ポーカーはより弱いプレイヤーからチップを奪うゲームです。
チェックを避け、積極的にベットすることはフォールドエクイティ(相手がフォールドする可能性とそれで得ることができる利益)を得ることにもなります。
ポーカーをプレイし始めた時はワタクシもよく使ったいた「チェック」ですが、今では滅多に使いません。
常にベットしていてたまにチェックを使うと、相手が反対に怪しんでいるのを感じます。そこで次のストリートで相手の小さなベットに対しレイズすると、あっさりフォールドしてくれたり。
これまで「役がないから」「もしかすると」の状況でチェックを使っていた方はそんなチェックをやめ、戦略としてのみチェックのみを使うようにすると、これまでよりきっと勝率があがりますよ♪