著者: Tomo Tomo
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テキサスホールデムガイド

基本情報

ジャンル:
ゲームガイド
ゲーム名:
テキサスホールデム/Texas Hold'em
ガイド難易度:
適用ゲーム:
-

ゲームスタイル

ライブゲーム
ソフトウェアゲーム
プレイヤー vs ハウス
プレイヤー vs プレイヤー

テキサスホールデムのルールを詳しくわかりやすく解説!

テキサスホールデム

日本でもプレイ人口がどんどん増えているポーカー。

世界で最も人気のポーカーはテキサスホールデムです。

駆け引き、心理的要素、確率の要素が関わるゲームのため、奥が深く、一度プレイし始めると夢中になってしまうポーカー。

専門用語がたくさんあるので難しそうなイメージを持つ人もいるかもしれませんが、テキサスホールデムのルール自体はすぐに覚えることができます。

中にはポーカーの役とその強さは知っているけれど、どのようにゲームが進行するのか、またはプレイするうえで小さな疑問をお持ちの方もいるのでは。

また、ポーカーにはオマハやショートデッキ、セブンカードスタッドといった種類もありますが、最初にテキサスホールデムのルールを覚えてから他の種類のポーカールールを覚える方が覚えやすいでしょう。

テキサスホールデムを覚えたい方、ゲームの進行方法にちょっとした疑問をお持ちの方に、分かりやすく実際のプレイ画像を載せてご紹介します。

テキサスホールデムのハンド(役)と強さ

テキサスホールデムをプレイするうえで必ず覚える必要があるのが、ハンド(役)の種類とその強さ。

ハンドの強弱を覚えるのは必須なので、以下の表でハンドとその強さを覚えましょう!

上から最も強いハンドとなるロイヤルフラッシュ、そしてストレートフラッシュ、フォー・オブ・ア・カインド(4カード)と続きます。

ロイヤルフラッシュ

ロイヤル フラッシュ/Royal flush

10からAまで同じスートで連続した数字

ストレートフラッシュ

ストレートフラッシュ

同じスートで連続した数字

数字が大きいほど強い

4カード

フォー オブ ア カインド/Four of a kind

同じ数字が4枚。数字が大きいほど強い

ボードに4枚同じ数字が出た場合、5枚目のカードが大きいほど強い

フルハウス

フル ハウス/Full house

同じ数字が3枚と2枚の組み合わせ

3枚組の数字が大きいほど強い

フラッシュ

フラッシュ/Flush

同じスート5枚

最も大きな数字が入った組み合わせほど強い

ストレート

ストレート/Straight

異なるスートで連続した数字

最も大きな数字が入った組み合わせほど強い

3カード

スリー オブ ア カインド/Three of a kind

同じ数字が3枚

数字が大きいほど強い

2ペア

ツー ペア/Two pairs

2枚の同じ数字が2組。数字が大きいほど強い

同じツーペアの場合、5枚目のカードの数字が大きいほど強い

ワンペア

ペア/Pair

2枚の同じ数字。数字が大きいほど強い

同じペアの場合、残り3枚のカードの数字がより大きいほど強い

ハイカード

ハイ カード/High card

役がないハンド

大きな数字ほど強い

テキサスホールデムの主な専門用語

ポーカーには実に多くの専門用語があります。

👉ポーカー用語辞典で知らない用語をチェック 

しかし全て覚えなくてもプレイは可能です。

最も重要なのは、次に説明するアクションの名称と上の表で紹介したハンド(役)の名称なので、まずこれらさえ覚えておけばプレイに問題はありません。

テキサスホールデムの主なアクション

テキサスホールデムで主に行われるアクションは以下の6つ。

名称のあるアクションは他にもたくさんありますが、この6つのアクションを知っていれば問題なくプレイできます。

他のアクションの名称や意味は、少しずつ覚えていくといいですよ。

アクションの名称 意味
ベット 誰もベットしていない状態で最初にチップを賭けること
レイズ 相手がベットした額に対してさらに上乗せしてチップを賭けること
コール 相手のベットに対してレイズすることなく同じ額を賭けること
フォールド ゲームから降りること
チェック ベットもフォールドもせず、相手がどうアクションするかを様子見すること。

チェックはそれまでに誰もベットをしていない場合にのみ使える

オールイン 持っている全てのチップを賭けること
ショーダウン 相手と最後にハンドを見せて勝敗を見ること

ホールカードとコミュニティカードを組み合わせ役を作る

テキサスホールデムは2枚のホールカード(手札)と、ボード(場)に出されるコミュニティーカードと呼ばれる5枚のカードを組み合わせて役を作るゲームです。

テキサスホールデムをプレイし始める前に

👩‍🏫 ホールカード2枚とコミュニティカード5枚の全7枚から、使えるのは5枚のみ。ホールカード1枚のみ組み合わせても良し、2枚とも使わなくても良し、です

時にはコミュニティカードがフルハウスやストレートとなり、ホールカードを使わずに終わることもあります。

4段階のストリート

2枚のカードが配られると、そこから4つのストリート(ステージ)があり、各ストリートでベット、コール、フォールドなどのアクションを取り、一人を残して他の全員がフォールドしたら、もしくは最後のショーダウンで勝利したプレイヤーがポット(それまで皆が賭けたチップ)を獲得できます。

まずはゲームを始める前に知っておくべき決まりを説明した後、ゲームの流れに沿ってルール説明していきます。

プレイ人数

2人(ヘッズアップ)から10人(フルリング)のプレイヤーでプレイ可能です。

ボタンとブラインド

テキサスホールデムでは「ボタン/ディーラー」と、「ブラインド(スモールブラインド/SB・ビッグブラインド/BB)」があります。

「ボタン」とは他のゲームでいう「親」のこと。アクションを一番最後に行えるのが「ボタン」で、皆が行ったアクションを考慮してアクションが取れるため、最も有利なポジションとなります。

👉ポジションの重要性はこちらから学ぼう!


🔔ブラインドは「スモールブラインド」と「ビッグブラインド」とがあり、強制ベットをしなくてはなりません

「スモールブラインド」はホールカードが何であるかに関わらず、そのゲームでの最小ベットの半額をベットしなければなりません。

「ボタン」の左側に座るプレイヤーが「スモールブラインド」となります。

「ビッグブラインド」もホールカードが何であるかに関わらず、そのゲームでの最小ベット額をベットしなければなりません。

「スモールブラインド」の左側に座るプレイヤーが「ブックブラインド」となります。

ゲーム開始時に【ボタン/ディーラー】を決めます。プレイヤーはカードをそれぞれ一枚引き、最も強いカードを引いた人がボタンとなり、ボタンの目印がそのプレイヤーの前に置かれます。

💡 ボタン、スモールブラインド、ビッグブラインドのポジションは、1ハンド終わるごとに左に移動します

テキサスホールデムのプレイの仕方とゲームの流れ

テキサスホールデムには、「ストリート」と呼ばれる4段階のベットステージがあります。

その4段階のストリートが

  1. プリフロップ
  2. フロップ
  3. ターン
  4. リバー

です。

各ストリートで皆がベットしたチップは「ポット」と呼ばれる場所に集められ、勝者が獲得します。

🔔 両者が同じハンド(役)で勝利した場合は(例えば同じストレート)、ポットは平等に分けられます

それぞれのプレイヤーに2枚のカードが配られると、プリフロップの始まりです。

1:プリフロップ

まずは「SB(スモールブラインド)」と「BB(ビッグブラインド)」は強制ベットを置きます。

カードが配られ、ビッグブラインドの左に座る「UTG(アンダー・ザ・ガン)と呼ばれるポジションから、時計回りにアクションを行います。

この時、コミュニティカードはなく、配られた2枚のカードだけでゲームに参加するか、フォールドするかを決めなければなりません。

🔔 プリフロップのみに関して、SBとBBには強制ベットがあるためUTGからアクションを行いますが、ボタンまで皆がアクションを行った後、SBとBBには「オプション」が与えられます

SB/BBに与えられるオプションには、それまでにベットされた額と同じ額をベット(またはレイズ)するか、フォールドするかの選択です。

オプション例:

オプション例

SBが20、BBが40の強制ベットをした後、”b0lha” がレイズしました。

すると “frayris” が「リレイズ(更にレイズすること)」し、ボタンのワタクシはフォールドしました。

その後SBとBBには  “frayris” がレイズした280にコールするか、フォールドするか、もしくは「リリレイズ(リレイズに対して更にレイズする)」するかの選択が与えられます。

これが「オプション」です。

プリフロップ例:

コール

BBにオプションが与えられ、レイズにコールすることに

ここではSBが15、BB(ワタクシ)が30の強制ベットです。

UTGが60にレイズし、その後に続くボタン/ディーラーまでのプレイヤー全員がフォールドしました。

ブラインドにはオプションが与えられ、SBはフォールド(15はポットに入る)しました。そして、BB(ワタクシ)の決断の時。

カードも悪くないので「コール」してチップを30上乗せます。

このように、ハンドをプレイしているプレイヤー全員のベット額が同じ額に揃うまで、各ストリートは続きます。

2:フロップ

フロップでは、ボードに3枚のカードが開かれます。

ハンドに参加しているプレイヤーは、ボタンに近いプレイヤーから(SB→BB→UTG→最後にボタン)アクションを行っていきます。

フロップ例:

フロップ例

フロップ:チェックして様子見

3枚のカードにワタクシのカードは絡みませんでした。

アクションはボタンに近いワタクシから行う必要があります。

UTGからレイズした “Syniuk” は、Aかスモールペアを持っているのでは、とワタクシは予想しています。

なのでここは「チェック」して相手のアクションを見てみることにします。

🔔「チェック」は自分の前に誰もアクションをする者がいない時に可能なアクションです

仮に “Sk1F77“ がハンドに参加していてベットをした場合、ワタクシはチェックは使えず、そのベットに対してコールするかレイズするか、もしくはフォールドするかを決めなくてはなりません。

 もしくは “Sk1F77“ がチェックした場合、ワタクシもチェックを選択することが可能です。

さて、チェックで回したワタクシですが、 “Syniuk” はポットの額をベットしてきました。👉チェックアクションの使い方を学ぼう!

やはりペアかAを持っていそうなので、フォールドしてこのハンドは “Syniuk” の勝利です。

3:ターン

ターンではボードに4枚目のカードが開かれます。

フロップと同じように、ボタンに近いプレイヤーから順番にアクションをおこし、ベット額が同じ金額に揃うまでアクションは続きます。

🔔 時に皆がチェックで回し、誰もベットをすることなく次のストリートへ進む場合もあります

4:リバー

ボードに最後のカードとなる5枚目のカードが開かれます。

基本、どのストリートも同じ流れです。

アクションを起こし相手のアクションを待つ、または相手のアクションによって自分のアクションを決める、の繰り返しです。

リバーでオールインしてきた相手にコール

リバーでオールインしてきた相手にコール

プリフロップ、フロップと小さなベットをしていた”pulistas”、その度にワタクシはコールで追いかけていました。

するとターンの 4-6-10-5 の状況でオールインしてきた ”pulistas”、ワタクシは彼が10を持っていると推測。(違いましたが)

しかしワタクシのハンドはストレートドロー(ストレートが完成するまであと1枚のカードが必要な状態)だったこと、彼よりチップを多く持っていたことから、負けても敗退することはないためオールインコール。

🔔 誰かがオールインし、それに対してオールインコールがあった場合は、どのストリートであるかに関係なく、ハンドを見せてショーダウンとなります

この時はリバーで運よく8が現れ、勝利!

テキサスホールデム:その他の特徴

テキサスホールデムのプレイの仕方は以上の通りですが、プレイをしていると「あれ?これって何?」「こんな時はどうなる?」という疑問が浮かぶこともありますね。

よく疑問となるのが以下のような点です。

ブラインドレベルとアンティ

小額のベットでゲームが続いては、勝者が決定するまでにかなりの時間を要します。

そのため、ブラインドの額は時間の経過と共にだんだんと上がっていきます。

また、トーナメントでは特定のブラインドレベルになると「アンティ」が加えられます。

👉トーナメントの進行の仕方を知ろう!

アンティもゲーム進行を早めるためのもので、プレイヤー全員が支払わなければならない参加料のようなもの。

アンティの額も時間の経過と共にどんどん上がります。

何人かのプレイヤーが敗退してプレイヤー数が減った状態のトーナメントの中盤以降、良いカードが来るまで待っていると、ブラインドとアンティでチップはどんどん減っていくということになります。

アンティ/ブラインド例:

SB50/BB100・アンティ10:ボタンが300にレイズし、SBがオールイン

SB50/BB100・アンティ10:ボタンが300にレイズし、SBがオールイン

スタート時点は SB20/BB40 のブラインドでしたが、この時には SB50/BB100ブラインドにアップしており、アンティ10(中央に集められた60が各プレイヤーから集めたアンティ)となっています。

サイドポット

チップの量が違うもの同士のオールインの場合はどうなるのか、という疑問をお持ちの方もいらっしゃることでしょう。

プレイヤーAがチップ$100でオールインし、$200のチップを持つプレイヤーBがオールインコールしたとします。

この場合、プレイヤーBがベットできるのはプレイヤーAの全チップとなる$100のみです。

$200集まったポットは勝者が獲得します。

少しややこしくなるのが、3人以上のプレイヤーがオールインした場合。

例えば、プレイヤーAがチップ$100でオールイン、$200のチップを持つプレイヤーBがコールしたあと、プレイヤーCが$300をオールインしたとします。

ここでプレイヤーBがコールすると、CよりBはチップが少ないですね。

そうなると、メインポットにはプレイヤーAに合わせて$100ずつが集められます。

プレイヤーCは他に$300を持つプレイヤーがいないので、ベットできるのはBの持つ$200までです。

Aの持っていないBとCのもう$100のベットは、サイドポットに入ります。

メインポット $300 サイドポット $200
プレイヤーA($100オールイン) $100
プレイヤーB($200オールイン) $100 $100
プレイヤーC ($300チップ/ベットできるのは$200) $100 $100

プレイヤーAが勝利した場合

  • メインポット$300のみを獲得
  • サイドポットはBとCの間でより強いハンドを持つ者が獲得

プレイヤーBまたはCが勝利した場合、メインポット、サイドポット共に$500を獲得

異なるスタックでオールインとなったサイドポット例:

異なるスタックでオールインとなったサイドポット例

以上のように、お互いに異なるチップ量でオールイン勝負になりました。

サイドポット例

最もチップ量の少なかった ”1Joernb1” が勝利した場合

  • メインポット$840を獲得
  • “Batyrov_8425” と “tomoko20” で次に強いハンドを持っている方がサイドポット$680を獲得
  • サイドポット$980は “tomoko20” に戻される

“Batyrov_8425” が勝利した場合

  • $680と$840の両方のポットを獲得
  • サイドポット$980は “tomoko20” に戻される

“tomoko20” が勝利した場合

  • 3つのポット($680、$840、$980)全てを獲得

これらのサイドポットはオンラインポーカーなら自動で、ライブポーカーならディーラーが行ってくれます。

テキサスホールデムの配当:キャッシュゲームとトーナメントの違い

ポーカーにはキャッシュゲームとトーナメントとがあります。

キャッシュゲームの場合、テーブルごとに決まった一定の範囲の金額(例えば$20~$50など)を持ってゲームに参加します。

ハンドごとに最も良いハンドを持つプレイヤー(または皆がフォールドして最後の一人になる)が、皆がベットしたチップを集めた「ポット」を獲得します。

トーナメントでは、各トーナメントのバイインを払い、皆が同じチップ数でスタートします。

バイインは賞金として集められ、各トーナメントで決められた賞金獲得順位に入賞すると賞金を獲得することができます。

「ノーリミット/NL」と飛ばれるゲームでは、持っているチップ全額をベット(オールイン)することが可能。

「ポットリミット/PL」では、ベットできる上限が決められています。

テキサスホールデム:プレイ時の注意点

ライブポーカーでは、相手の顔色を見ながらチップを数回に分けて置いたりするのも禁止。

負けると暴言を吐いたりするのも、ライブポーカーだけでなくオンラインポーカーでも見かけますが、見苦しいものです。

不運な負け方をすることもポーカーにはありますが、そんな時、自棄になるとますます勝てなくなります。

常に冷静に、マナーを持って、ジェントルマン&レディーなプレイを心がけましょう♪

オンラインポーカーとライブポーカーの違い

ライブでは相手の仕草や言動からハンドを読むスキルもありますが、オンラインでは相手が見えないのでそれは難しくなります。

反対に読まれる心配もないですけれど。

また、オンラインポーカーでは何から何までシステムが自動で行ってくれますが、ライブポーカーでは自ら管理しなければならないことが幾つかあります。

例えばチップをカラー別に整頓して皆に見えやすいように重ねておくこと。

スローロールと呼ばれる、勝っているのが分かっていながらもったいぶってゆっくりカードを見せる行為はマナー違反です。

スローロールはマナー違反

ジャパンギャンブラーズからのコメント

これからポーカーを始めようとお考えの方、オンラインポーカーサイトで「ポーカーの恥はかき捨て」で始めても良いですし、ポーカールームで教えてもらいながら始めるのも良しです。

ポーカーはプレイを重ねるごとに、だんだんと強くなっていくもの。

どんどんプレイして、「なるほど、ここはこうするのがいいんだな」「こういう時にコールするのは危ない」などの感覚や、ブラフも上達すると思いますよ♪

テキサスホールデムは案ずるより産むが易し、です。

ルールがわかったら、早速始めてみましょ♡

Tomo
著者について
幼い頃からトランプと花札に親しみ、パチスロ、競馬、競艇と、とにかく【賭ける】ことが大好き♡日本を飛び出しマルタに上陸、仕事を見つけるまでの1年間、毎日ランドカジノに入り浸りw。そのギャンブル好きが買われ、オンラインカジノ、ブクメのサポート、某大手アフィリエイトのメインライターを務めた後、ここ、ジャパギャンヘ!好きなゲームはテキサスホールデム、BJ、そしてEスポーツベット!ゲーミング業界人とプレイヤーという両方の視点から、皆さんに有益な情報をお届けします♪