セブンカードスタッドはテキサスホールデムが主流になる前、アメリカで最も人気のあるポーカーバリエーションでした。現在でもオンライン、オフライン共にプレイされています。
テキサスホールデムやオマハとの最大の違いは、7カードスタッドにはブラインドやフロップがなく、ほとんどの場合コミュニティカードがありません。
プレイヤーは各々7枚のカードを持ち、その中で5枚のカードを組み合わせて最も良いハンドを競うポーカーです。
各プレイヤーの7枚のカードのうち4枚はアップ(表向き)カード、3枚がダウン(裏向き)カードになっているため、表向きのカードが良い場合はブラフもしやすいですが、反面、表向きのカードが多い分、後々ブラフだという事が明らかになりやすいという特徴もあります。
それでは、セブンカードスタッドのポーカールールについて説明します!
セブンカードスタッドの役は、テキサスホールデムやオマハと同様の役(ロイヤルフラッシュが最も強く、ハイカードが最も弱い役)となり、役の強さも同じです。
アクションもコール、レイズ、チェック、フォールドなど、テキサスホールデムと同じアクション名称を使いますが、以下の名称はテキサスホールデムでは使わない名称もあるので覚えておきましょう。
52枚のカードを使い、2人~8人でプレイされます。
通常リミットゲームとしてプレイされ、ここでは$10/$20のセブンカードスタッドゲームで、アンティが$1、ブリングインが$5の場合を例に説明します。
第1のベットタイム、3rd Streetでは、参加者は全員【アンティ】を置きます。
各プレイヤーに3枚のカード(2枚はダウンカード、1枚はアップカード)が配られます。
2枚のホールカードを確認し、【ドアカード】と呼ばれるアップカードの最も低いランクのカードを持つプレイヤーが【ブリングイン(強制ベット)】しなければなりません。
👩🏫 最も弱いカードを持つプレイヤーが複数いた場合、スートで強さが決まります。
スートは強い方から ♠︎スペード → ♥ハート → ♦︎ダイヤ → ♣︎クラブ となっています。
この例では、プレイヤー全員が$1のアンティを置き、最も低いランクのカードを持つものが$5のブリングインをしなければなりませんが、このプレイヤーは$5の代わりに$10(このゲームのスモールリミット)をベットすることもできます。
ブリングインがスモールリミットをベットすることを【コンプリート】と呼びます。
次に、ブリングインしたプレイヤーから時計回りにアクション
を行い、皆が同じ額のベットとなったら次のステージへ。
第2のベットタイムです。3rd Streetでフォールドしなかった各プレイヤーに、1枚ずつ、アップカードが配られます。
4th Streetからは、アップカードとなっている2枚のカードで最も強い役となっているプレイヤーからアクションを起こします。
例えば、ドアカードとフォース・ストリートの2枚でペアが出来た場合、より強いペアを持つプレイヤーからアクション開始、そこから時計回りにアクションをしていきます。
4th Streetからはチェックも可能。自分より前にアクションするプレイヤーがベットした場合、そのベット額に対してコール、レイズ(スモールリミットまで)、またはフォールドのいずれかのアクションを選択します。
全員がチェックで回す、または全員が同じベット額になったら次のステージへ。
第3のベットタイムです。
4th Streetと同じルールでアクションを行います。
ただし、5th Streetからはラージリミット(この例では$20)までレイズすることができます。
ゲームによっては4th Streetからラージリミットをベットできることもあるので、そのテーブルのベッティングルールを確認しましょう。
第4のベットタイム。
4th、5thと同じルールでアクションします。
最終となる、第5のベットタイムです。
7枚目となる最後のカードはダウンカードとして配られるので、確認します。
同じくアップカードが最も強い役を示しているプレイヤーからアクションを起こし、全員がチェックで回すか同じベット額になったらいよいよショーダウン(判定)です!
👩🏫コミュニティカード(皆で使う共通カード)はありませんが、8人プレイで全員が最後までフォールドしなかった場合、52枚のカードではリバーでの各プレイヤーに配るカードが不足します。このような稀な状況の場合のみ、1枚のカードがリバーでコミュニティカードとして開かれます。
ホールカードとリバーカードを公開し、勝敗を見ます。
勝者はポットを総取りとなりますが、同じハンドの場合はポットを均等に分けます。
テーブルのステークスやリミットによってポット(賞金)は変わります。
参加しているテーブルのプレイヤーたちがベットしたチップが集められ、ポットに入り、勝者がポットを総取りとなります。
セブンカードスタッドでは、対戦相手のカードに細心の注意を払うことが重要す。
例えば、あなたが K♣ Q♦ J♥ 10♠ のストレートドローを持っていても、すでにテーブル上の他のプレイヤーのハンドに3枚のエースが見えている場合、あなたは1枚のエースとデッキに残っている9にしか望みはありません。
もし他のプレイヤーがエースを持ったハンドでフォールドしており、あなたがそれに気づかなかった場合、そのハンドのオッズを間違って見積もっていることになります。
他のプレイヤーのアップカードを見逃さないようにプレイしましょう!
ライブポーカーでは「テル」と呼ばれる相手の仕草や言動からハンドを読むスキルもありますが、オンラインでは相手が見えないので言動からではなく、ベットの仕方やアクションにかかる「間」で判断することになります。反対に相手にこちらの言動でハンドを読まれる心配もありませんが。
また、チップの管理など自動で行ってくれるオンラインポーカーに慣れると、ライブポーカーではアンティを置き忘れたり、「レイズ」と発声するのを忘れたりしがち。
そして、チップはカラー別に整頓して皆に見えやすいように重ねておきましょう。
また、スローロールと呼ばれるもったいぶってカードをじらしながら見せる行為はマナー違反なのでやめましょう。
オンラインでも負けるとチャットで暴言を吐くプレイヤーもいますが、勝っても負けても皆が気持ちよくプレイできるようにマナーを守ってプレイしましょうね🎵
セブンカードスタッド初心者は、ホールデムと同じように弱いスターティングハンドでプレイすると、後のストリートで痛い目に遭いがち。
慣れるまではタイトに、以下のような強いスターティングハンドでプレイすることをお勧めします。
慣れてくれば(スキルが身につけば)ハンドの幅が広げることができるでしょう。
また、セブンカードスタッドはリミットが決まっているので、ポットに入るチップも限られています。
時にスロープレイが可能なハンドもあると思いますが、スロープレイをしたところでポットにチップは入りませんから、良いスターティングハンドでは凝ったことはせず、皆がポットにチップを入れるプレイを心がけましょう。