伝説のハイローラーたち:その賭け方とチップの凄さ

伝説的なハイローラー
著者: Tomo Tomo
掲載日    |   更新日

派手にギャンブルをするハイローラーたちは世界中に多くいますが、その中には世界の長者番付に載るような人、はたまたギャンブルで身を滅ぼした人も少なくありません。

日本人にも、カジノ界で名の知られたハイローラーが何人かいるのはご存じでしょうか?

一際派手にギャンブルをする(していた)カジノ界の有名人たちの賭け方やチップは、一般人のワタクシたちには常識を超えるものがあります。

そんな伝説のハイローラーたちをランキング形式でご紹介します!

※ なお、ランキングはライター個人の印象によるものです。

5位:故 柏木昭男氏

ニュースにもなった柏木氏

日本人ハイローラーとして最初に有名になったのがこの人物ではないでしょうか。90年代に最も派手なギャンブラーとして知られていたのが、日本人の柏木昭男氏。山梨出身の不動産投資家だった柏木氏は、恐れを知らないバカラのプレイぶりからウォーリアー(戦士)というニックネームもあったほど。

そんな噂を聞いたドナルド・トランプも、柏木氏から一儲けしようと当時所有していたトランプ・プラザカジノへ柏木氏をプライベートジェットで招待。しかし柏木氏はバカラで9億円以上を勝利し、新聞にも載ったほど。

トランプはその損失を取り戻そうと、柏木氏をまた招待しました。その時も約10億円を勝利していた柏木氏ですが、運は続かず、最終的に12億の負けとなってしまいました。

それから1年半経った1992年、柏木御殿と呼ばれていた邸宅で柏木氏は数十か所を刺され遺体となって発見されました。 殺害された当時、柏木氏は複数のカジノで約9億円のツケがあったと言われており、 借金の縺れという噂もありました。しかし強引に金を貸し付けて地上げを行い、荒っぽい手口でビジネスをしていたという柏木氏の評判は悪く、恨みを持つ人も多かったとか。その後も犯人は見つからず、時効を迎えました。

また、映画「カジノ」に登場する日本人ハイローラーは、柏木氏がモデルになっています。ホテルをチェックアウトする際にタオルやアメニティも持ち帰るという場面は、事実に基づいているのか個人的に気になったシーンですw。

4位:ハサナル・ボルキア王/Hassanal Bolkiah

ハサナル・ボルキア王

石油や天然ガスの輸出国、ブルネイの第29代ハサナル・ボルキア国王は、 マイクロソフトの創業者ビル・ゲイツ氏が世界長者番付1位になる前は、世界で最も裕福な人物でした。

1,788室の宮殿、世界で1台しかないAMGメルセデスCLK-GTRの右ハンドル車や28台のみ生産されたランボルギーニ・ディアブロ・イオタなどの希少なモデルを含む1,000台以上の高級車コレクション、ベンガルトラ30頭を含むプライベート動物園など、豪奢な生活振りで話題が絶えません。最近は同性愛を死刑にする法律を導入し、世界中から非難されたのが記憶に新しいですね。

ボルキア国王はギャンブル好きでもあり、 ロンドンやラスベガスへ完全秘密の長い旅行に出かけることがよくあります。そんな旅行中にカジノテーブルで何時間も過ごし、1日1億ほど使っているそうです。帰国時にはいつも、高級車、クルーザー、ホテルなどを購入して帰るそうです・・・。

3位:井川意高氏

井川意高

「エリエール」ティッシュでお馴染みの大王製紙前会長、井川意高氏は東大法学部卒、42歳で大王製紙の第6代社長に就任しました。

タレントやモデルとの交際、そしてマカオやラスベガスのカジノでの豪遊ぶりは有名で、約4,000万円を1度にバカラでベットするなど、カジノ界ではハイローラーとしても知られていました。

ラスベガスでは有名人のショーでカジノから最前列のVIP席を用意されるなど、上客として扱われていたのが伺えます。

皆が望む人生を送っていたはずなのに、井川氏はカジノに総額106億8,000万円を使い、結果、巨額の借金を抱えることに。そうなっても「いつかカジノで勝って返せる」と思っていたそうです。

井川氏は膨れ上がった負債を返済するため、関連子会社から不正融資を受け、最終的には特別背任の容疑で逮捕され、執行猶予なしの懲役4年の実刑判決を受けました。

2位:テランス・渡辺氏/Terrance Watanabe

テランス・ワタナベ

日系二世のアメリカ人ハイローラー、テランス・渡辺氏は結婚もせず、若い頃から真面目に仕事一筋、父から引き継いだおもちゃの輸入販売事業を拡大していきました。

財産を築いた渡辺氏は、会社をロサンゼルスの企業に売却し、ようやく好きなことをしようと、引退して始めたギャンブルにハマっていきました。

そして、ギャンブル史上最も負けた人物だと言われるほど、カジノにのめり込みます。ついに渡辺氏は5年間で約220億円以上を失い、カジノ側へ不渡りを起こし訴えられました。ブラックジャック、バカラ、ルーレットからスロットマシンまで、ありとあらゆるゲームをプレイしていた渡辺氏ですが、カジノ戦略などは一切無視したプレイの仕方、更には酔っぱらっていたりマリファナやコカインを使用してプレイしていたことも多々あり、このような莫大な損失となったようです。

訴えられた渡辺氏は「カジノは自分をギャンブル依存症にし、もっとプレイするように操った」と主張しました。実際、渡辺氏はカジノからローリング・ストーンズのチケット、月150万円ほどの航空券、ショップでの5千万円クレジットや損失に対して15%のキャッシュバックなどを受け取っていました。

ニュージャージー州賭博委員会は、カジノ側が高度に酔った状態で渡辺氏にギャンブルを続けることを許可したとして、22万5千ドルの罰金をカジノに科せました。

1位:故 ケリー・パッカー氏/Kerry Packer

ケリー&ジェームス・パッカー

カジノ界のハイローラーは?と聞かれてワタクシが最初に名を浮かべるのがこの方です。20世紀のオーストラリアで最も強力なメディア経営者の1人として知られていたケリー・パッカー氏。死去した時にはオーストラリアで最も裕福な人物でした。息子はマライア・キャリーとも婚約していたこと(後にマライや・キャリーの浪費癖や浮気の噂で婚約破棄)もあるジェームス・パッカー。

ケリー・パッカー氏はカジノ事業も行っていましたが、自身もギャンブル好きでカジノ界では有名なホエールでした。ロンドンのカジノで約23億円を失ったかと思えばラスベガスのMGMカジノで約27億円勝利したりと、カジノの財政にも大きく影響を与えていたようです。

パッカー氏のカジノでのプレイぶりや振る舞いは、いまだに多くの人たちに語り継がれています。(以下のハイローラーのプレイぶりでご紹介します)

番外編:故 アドナン・カショギ氏/Adnan Khashoggi

アドナン・カショギ氏

サウジの武器商人、アドナン・カショギ氏は米国企業とサウジアラビア政府との取引も仲介しており、著名人との交流も深い人物でした。1997年にダイアナ妃と共にパリで事故死したドディ・アルファイドの叔父でもあります。

国籍の異なる若い妻たち、そして愛人を何人も持ち、女性とギャンブル好きとして知られていました。カジノを訪れる際は主にバカラをプレイし、いつも数億のお金が動いていたとか。

カショギ氏のヨット「ナビラ号」は当時世界最大のもので、ジェームズ・ボンドの映画「ネバーセイ・ネバーアゲイン」でも使用されましたが、その後カショギ氏が財政難に陥った際(カジノが関係しているかは不明)、ナビラ号をブルネイのボルキア王に売却し、ボルキア王は約30億円でドナルド・トランプに売却、トランプはサウジのアル・ワリード・ビン・タラール王子に売却したとされます。お金持ちは繋がっているんですね・・・

ハイローラーのプレイぶりを拝見

上記のハイローラーたちは、 時に 1ベットで1千万から4千万円ほど賭けることもありました。

カショギ氏はルーレットのストレートアップ(1数字に賭ける)という、当たる確率の非常に低いベットに2千万を賭けたこともあるのだとか。

そんなハイローラーたちのこぼれ話をいくつかご紹介します。

負けっぷりの悪い人も

ハイローラーに限らず、負けっぷりの悪いプレイヤーたちはあらゆる種類のギャンブルで存在します。

負けっぷりの悪いプレイヤーがカジノの上客、ハイローラーならカジノにとって扱いにくいプレイヤーになることは想像できますね。

ラスベガスで働くディーラーの体験談によると、負けたハイローラーにカードやシガーを投げつけられたり、顔にシガーの煙を吐き出されたこともあるそうです。

また、椅子を投げたり他の人に怒りをぶつけたり、ゲームテーブルをひっくり返そうとする人や「殺してやる!」と脅す人もいるそう。

柏木昭男氏も負けっぷりが悪かったらしく、英語が話せない柏木氏が「負け金を日本語で値切る姿は理解できないけれど迫力があった」「帰りのフライトでも機嫌が悪く、機内の備品を蹴ったりフライトアテンダントを罵倒したりしていた」という目撃証言もあります。

賭け金が大きいだけにその気持ちも分からないではないですが、カード1枚がこんなに人を変えるとは・・・

チップが凄い

ハリウッドセレブのチップ

ベン・アフレック

ギャンブル依存症でリハビリを受けたこともあり、ギャンブル好きが離婚にも繋がったと噂されているハリウッドセレブ、ベン・アフレック。彼のギャンブル好きは有名で、ポーカーのスキルやブラックジャックのカウンティング能力もあり、いくつかのカジノから出入り禁止となっています。

カジノスタッフによると、2万ドル(約220万円)ベットのブラックジャックをプレイし、80万ドル(約8,800万円)を勝利したこともあるとか。

さらに、酔ったベン・アフレックは約15万ドル(約1,600万円)のチップをスタッフたちにばら撒いたそう。セレブのギャンブルの仕方も派手ですね。

ハイローラーのチップ

アメリカは割と高いチップ習慣があります。チップ習慣がある国は多いですが、お釣りの小銭を残す程度やせいぜい5%という国が多い中、アメリカのチップは一般的に10%以上がほとんど。

カジノにおいても、世界各国のカジノに比べ特にラスベガスのディーラーが受け取るチップ額は高めとなっています。ハイローラーが3千万のチップをディーラーに渡すことも珍しくないようです。

伝説のパッカー氏のチップ

ケリー・パッカー

ケリー・パッカー氏がカジノを訪問する際はいつも、2千万円ほどのチップをばらまいていたとカジノ関係者は語っています。一度はMGMで約25億円を勝利した際、1億のチップを残したとか。

同じくMGMで、カクテルウェイトレスのサービスが気に入ったパッカー氏、彼女との会話の中で住宅ローンが1,500万ほどあることを知り、1,500万のチップを残したという有名な話も。

さらに、ベラージオで勝利したパッカー氏は、その時の女性ディラーに数千万のチップを「これは君に」と渡そうとしたところ、ディーラーは「チップは皆で分けることになっているので、受け取れません」と答えました。

するとパッカー氏はカジノマネジャーを呼び、その女性ディーラーを即刻クビにしろ、と言いました。カジノの大事な上客がいう事ですから、マネジャーは女性ディーラーをその場でクビに。するとパッカー氏は、「君はもうカジノの従業員じゃないから、個人的に受け取ることができるだろう?」とチップを渡しました。

パッカー氏はチップを渡し終えると、再びマネジャーに「彼女をすぐに雇いなさい」と言った出来事など、数々の印象的なストーリーを残しています。

ジャパンギャンブラーズからのコメント

やはり1度に数千万のベットをするランドカジノのハイローラーたちは、そのスリルも然ることながら、それを目撃している人たちの目や極上のサービスを楽 しんでいるのではないでしょうか。

しかし、 井川意高氏やテランス・ワタナベ氏のように、破滅的なギャンブルをしないように気を付けてください。

個人的には、自分自身をコントロールできない人は勝てないと思っています。時に「今日は予定より使っちゃったな」ということもあるでしょう。ワタクシにだってあります。けれど、使ってはいけないお金や、借金してまでプレイしないようにしましょうね。

柏木昭男氏のように、借金で追いつめられる(殺害の真相は謎ですが)ことのないように、ハイローラーもそうでない方も、節度を持ってプレイしてください!

Tomo
著者について
幼い頃からトランプと花札に親しみ、パチスロ、競馬、競艇と、とにかく【賭ける】ことが大好き♡日本を飛び出しマルタに上陸、仕事を見つけるまでの1年間、毎日ランドカジノに入り浸りw。そのギャンブル好きが買われ、オンラインカジノ、ブクメのサポート、某大手アフィリエイトのメインライターを務めた後、ここ、ジャパギャンヘ!好きなゲームはテキサスホールデム、BJ、そしてEスポーツベット!ゲーミング業界人とプレイヤーという両方の視点から、皆さんに有益な情報をお届けします♪