ポーカー界のメインイベントともいえる今年のWSOPも終わり、日本人プレイヤーの賞金ランキングに変化がありました。
今年のWSOPの結果を見てもわかるように、日本のポーカー人口は確実に増えており、世界トップクラスのプレイヤーたちと対等に戦えるスキルを持った日本人プレイヤーがたくさんいます。
個人的に感じるのは、日本人は自己主張の弱い人種といわれますが、反対に、小さい頃から他の人がどうしたいのかを読もうとしたり、空気を読む能力を少なくとも外国人よりは身に着けた人種だと思っています。それが、ポーカーでも少なからず生かされるのでないか、と。外国人は、空気読めない人多いですからねw
日本人ポーカープレイヤーで、最も賞金を稼いでいるのはまだあの人?トップ10入りした新プレイヤーはいる?など、気になる最新の日本人ポーカープレイヤー賞金ランキングをチェック!
📊過去のランキングはこちら📈 半年前のランキングは?2023年1月の日本人ポーカープレイヤー賞金ランキング! 過去のランキングは?2022年1月の日本人ポーカープレイヤー賞金ランキング! |
このランキングは、ポーカープレイヤー、会場、フェスティバル、イベント、結果に関する最も包括的なポーカーデータベース、The Hendon Mobのデータによるものです。
過去全てのオープンイベントと招待制イベントを含んでいますが、定期的なイベント(毎日、毎週、毎月など定期的に開催されるもの)の賞金は含まれていません。
焦らさず1位から発表していきます!
半年前(2023年1月)の賞金ランキングの順位と比較し、世界ランキングにも注目しましょう。
日本順位 | 世界順位 | プレイヤー | 獲得総賞金 |
🥇1位 ➡️ | 910位 ⬇️ | 當眞嗣成/トウマ ツグナリ | $ 2,416,754(約3億4,080万円) |
🥈2位 ➡️ | 938位 ⬇️ | 四鹿和彦/ヨツシカ カズヒコ | $ 2,368,467(約3億3,400万円) |
🥉3位 ⬆️ | 1075位 ⬆️ | Masashi Oya/オオヤ マサシ | $ 2,133,914(約3億0,090万円) |
4位 ⬇️ | 1110位 ⬇️ | 木原直哉/キハラ ナオヤ | $ 2,067,807(約2億9,165万円) |
5位 ⬇️ | 1236位 ⬆️ | 小倉孝/オグラ タカシ | $ 1,909,981(約2億6,940万円) |
6位 ⬇️ | 1596位 ⬇️ | 余語葦織/ヨゴ イオリ | $ 1,524,295(約2億1,500万円) |
7位 ⬇️ | 1598位 ⬇️ | 香川雅昭/カガワ マサアキ | $ 1,522,449(約2億1,475万円) |
8位 ⬆️ | 1656位 ⬆️ | 小原順/オバラ ジュン | $ 1,479,111(約2億0,867万円) |
9位 🆕 | 1950位 ⬆️ | 岡村元義/オカムラ モトヨシ | $ 1,272,871(約1億7,960万円) |
10位 ⬇️ | 1966位 ⬇️ | 池内一樹/イケウチ カズキ | $ 1,259,158(約1億7,770万円) |
1位、2位は半年前と変わらないものの、このお二人、一時は順位が入れ替わる場面もありました。
3位以降の順位はすべて変わっています。トップ10ランキングにランクインしたニューフェイスもいますね。
ポーカーを始めたばかりでこれらの日本人プレイヤーたちのことを知らない、または名前は聞いたことがあるけどどんな人?という方のために、各プレイヤーを簡単にご紹介します!
一時は2位にランキングを落としたものの、再度1位の座を取り戻した當眞氏。ナチュラル8とスポニチのアンバサダーを務めており、会社経営をしながらポーカープロでもあるという才能の持ち主です。派手な服装に人目を惹くおしゃれさん、という當眞氏のイメージですが、同じく人目を惹くミュージシャンのGacktとも仲良しのようです。今年のWSOPではインマネの記録がありませんが、同時期にARIAで行われたトーナメントでは3位に入賞。2位との賞金額の差はわずかなので、このまま1位を保持できるか?!に注目です。
四鹿氏も、當眞氏と同じく今年のWSOPでのインマネ記録がありません。しかし、同時期にARIAやWynnで行われていたトーナメントでは良い成績を残しています。この一年、當眞氏と1位の座を争っており(ご本人たちが実際に争っているのかは不明ですが、意識はしているはず)、いつ順位入れ替えがあっても驚かない状況にあります。もともとエリック・サイデル(現在ポーカー世界ランキング8位)と同じバッグギャモンプレイヤーだった四鹿氏は、熊本を拠点に不動産業を営んでいる実業家でもあります。
やっぱりオオヤ氏キタ――(゚∀゚)――!! と叫んでいるワタクシ。前回のランキングで「ランキングに大きな変化あるとすれば、オオヤ氏によるものではないかという予感」と予想していましたが、その通り、7位から3位までランクアップしました。今年のWSOPではファイナルテーブル進出はありませんでしたが、4つのイベントでインマネ、さらに同時期にARIAやWynnで行われていたトーナメントでも3回インマネしています。2021年末に突如現れ優勝、そこからノンストップで賞金稼ぎしているオオヤ氏は、1位と2位の二人が最も恐れるプレイヤーかもしれません。
テレビなどにも出演し、一般的に最も知名度のある東大卒のポーカープレイヤーが木原氏です。将棋やバックギャモンの腕前もピカイチで、ポーカーではテキサスホールデムのみならず、オマハやミックスゲームにも強い様々なスキルをもったポーカープロです。今年のWSOPでは3つのイベントでインマネ、ファイナルテーブル進出はできませんでしたが、最高位は13位でフィニッシュしました。ポーカースターズとプロ契約を結んでいたこともあり、日本人で初めてWSOPブレスレットを獲得(優勝)したのが木原氏です。
プロ雀士としても知られる小倉氏は、高校の時に麻雀をはじめ、大学在学中にプロ雀士に。学費と生活費を麻雀で捻出していたほどの腕前を持ちます。プロ1年目に「雀竜位」タイトル、2008年には最高タイトルとなる「雀王」を獲得し、天才と称されました。2008年頃からポーカーを始め、ポーカーでも才能を発揮し、現在に至ります。今年のWSOPでは5つのトーナメントでインマネ、そのうち1回はファイナルテーブルへ進出し4位に入賞しました。また、WSOPオンラインイベントでも2つのイベントでインマネし、日本人ランキングでは順位を落としましたが、世界ランキングでは順位を上げています。
カナダのクイーンズ大学在学中にポーカーと出会い、プロになった余語氏。2010年からは海外のポーカーイベントで生計を立てており、2016年からフィリピン-マニラを拠点にし、2018年に結婚。フィリピン人の奥さんと仲睦まじい姿がSNSで垣間見ることができます。2019年のWSOPを最後にWSOPの入賞記録はなく、主にアジアのトーナメントで生計を立てている様子。日本人のインマネ回数ランキングでは、2位と大きく差を開いて長い間1位をキープしてしています。2023年はASPTトーナメントディレクターとしての仕事が忙しいのか、トーナメントのインマネ記録は1回のみとなっています。
2003年から2013年まで、世界中のイベントで好成績を残していた香川氏。YouTubeで当時の香川氏のプレイを見た事があります。当時、日本人賞金ラインキング1位だった香川氏は、コーエイプランニングというIT関連企業の社長でもありました。2013年、ウイルスを仕込んだ不正アプリを提供してそこからアドレスを抜き取り、出会い系サクラサイトの広告を5千万通以上送信し、課金から3億9千万円の収益を得たとして、香川氏を含む9人が詐欺容疑で逮捕されました。以来ポーカー界から姿を消しましたが、現在でも7位にランクインするほど当時は稼いでいたプレイヤーです。
2016年頃にポーカーを始め、世界中のイベントで入賞し続けていた小原氏。2022年にEPTプラハのメインイベントで4位入賞し、その時の賞金約5千万円を獲得したことでトップ10ランキング入りを果たしました。「みさわ」というニックネームでも知られています。岩手看護学校を卒業し、2年間看護師として病院に勤務した後、リサイクル業を主体とした会社を営む傍ら、ポーカープロとしても活動しています。今年のWSOPでは8回のインマネ、ファイナルテーブル進出にはなりませんでしたが、一貫性のある強さを見せランクアップしました。
トップ10ランキングのニューフェイスが、音楽プロデューサーの岡本氏です。2020年にポーカーを始めたという岡村氏ですが、その年、コロナ禍のためオンラインで行われたWSOPで6回インマネ、翌年のWSOPオンラインで5回インマネ、そしてコロナが落ち着いて、ライブで行われたWSOP2021で見事ブレスレットを獲得したというツワモノです。岡本氏の賞金稼ぎは留まることを知らず、今年のWSOPでも7回インマネ。わずか3年で、日本人賞金ランキング9位にまで上り詰めました。このスピードで行くと、すぐに順位を上げても不思議ではありません。
2019年のWSOPミリオネアメーカーイベントで準優勝し、賞金約9,000万円を獲得した池内氏。以来、数々のトーナメントで好成績を残し、2021年のWSOPオンラインブレスレットイベントでは優勝して、念願のWSOPブレスレットを獲得しました。「ひゃっほう」というポーカー情報サイトの運営者としても知られています。今年のWSOPでは2回のインマネ、WSOPオンラインイベントでも2回インマネしていますが、順位がさほど高くなかったせいか、2ランクダウンしてしまいました。しかし9位との賞金差はごくわずか。すぐにランクアップする可能性も大です。
トップ10入りは果たしませんでしたが、個人的に気になる、そして皆さんも気になるはずの、あのポーカープレイヤーたちの順位をチェック!
半年前には10位にランクインしていた京大卒のポーカープレイヤー、中村多聞(ナカムラ タモン)氏。「ポラえもん」としても知られる中村氏は、今年のWSOPで5回のインマネ、そのうち1つは4位入賞しましたが、他に好成績を残した方が多かったせいか、トップ10圏外となりました。
今年のWSOPは、日本人では清水氏が最初のファイナルテーブル進出者となり、最後のファイナルテーブル進出者となったのも清水氏でした。なんと今年だけで8回のインマネ、そのうち3回は3位という好成績を残したため、一気にランキングを上げました。半年後には、トップ10入りするかも?!
WSOP 2023メインイベントで、日本人プレイヤーの中で最もディープランしたのが「世界のヨコサワ」こと横澤氏。それを含め、4回インマネしました。半年前は11位だったので、今回はトップ10にランクインするかと思いきや、2ランクダウンしています。やはりニューカマーの強い日本人プレイヤーが増えていることから、ランクアップするのも容易ではなさそうです。
日本人女性ポーカープレイヤーで最高位なのは、相変わらず石田氏です。しかし半年前は19位だったので、2ランクダウンとなりました。今年のWSOPにも参加していましたが、インマネの記録はありません。しかし、日本人のインマネ回数ランキングでは余語氏に続いて2位をキープしています。
気になるポーカープレイヤーたちはごまんといるのですが、名前を挙げるとキリがないので今回はこのくらいでおしまいにしておきます。
印象としては、10年~5年前にランキングトップにいたベテランポーカープレイヤーたちが順位を下げ、ニューフェイスたちがランキングを登って行ってるような気がします。言い換えれば、才能あるニューフェイスたちが増えたので、ベテランたちが必然的に順位を落としているのかもしれません。
今後のワタクシの勝手な予想としては、3位のオオヤ氏、そして12位の清水氏、今回は紹介しませんでしたが、現在34位の中西氏がランキングを上げていくのでは、と思っています。
ベテランもニューカマーポーカープレイヤーも、日本人プレイヤーの強さをこれからも世界に知らしめていってほしいですね☺
ニュースソース:thehendonmob.com
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