海外の競馬レースといえばどのレースを真っ先に思いつきますか?
世界の一流競走馬が一堂に会し、走る姿は圧巻です。そして多くの日本の競走馬が遠征し、活躍する姿は見ていて興奮します🐎
今日は日本人の間で人気度・注目度の高い海外の競馬レースを7つピックアップしてみました。ライターの主観が多分に入った「勝手にランキング」となりますが、お付き合いください😉
アナタがもっとも注目している海外の競馬レースは?そのレースが好きな理由は?
有名な海外レースはたくさんあり、JRAが公式ページで紹介している海外主要レースだけでも年間60もあります。それぞれに特色がありますが、賞金の高さ、格式の高さ、歴史や評判、日本の競走馬の参加とこれまでの活躍やドラマ性なども含め、さまざまな要素を吟味してランキングにしてみました。
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毎年10月が近づいてくると世界中の競馬ファンがそわそわしだす(たぶん)のは、凱旋門賞の時期だから。
世界でも日本でも圧倒的な知名度を持つ凱旋門賞は、多くの競馬ファンが真っ先に思い浮かべるであろう世界最高峰のレース。フランスのパリ・ロンシャン競馬場で行われる芝2400メートルのGⅠレースで、世界でもっとも格の高い権威あるレースだと称されます。
IFHA(国際競馬統括機関連盟)が毎年発表する「世界のトップ100GⅠレース」では過去14年のうち7年で1位にランキングされています。
言うまでもなく凱旋門賞には毎年世界中から一流の競走馬が集まります。賞金額だけでいうと、例えば有馬記念のほうが高く、決して突出したものではないのですが、それだけに凱旋門賞がいかに特別なレースであるかを感じますね。
毎年日本から数々の競走馬が参戦し、これまでエルコンドルパサーやナカヤマフェスタ、オルフェーヴルといった名馬が2着という素晴らしい成績を残していますが、残念ながら未だ優勝馬は出ていません。
注目度が高いゆえに人々の記憶に残る出来事も多く、2006年にはあのディープインパクトが薬物で失格に。そして2019年には優勝が期待されていたアーモンドアイがレースを回避したというニュースが世界を駆け巡りました。
今年は日本勢にとって悲願の初優勝なるか、熱視線が注がれます。
開催場所 | フランスのパリ・ロンシャン競馬場 |
開催時期 | 10月第1日曜日 |
コース/出走馬 | 芝2400メートル 右回り/3歳以上 牡・牝 |
賞金総額 | 5,000,000ユーロ(日本円で約7億8000万円・2023年8月初旬現在のレート) |
優勝賞金 | 2,857,000ユーロ(日本円で約4億4600万円・2023年8月初旬現在のレート) |
ドバイワールドカップはアラブ首長国連邦のドバイのメイダンで3月下旬に開催される、ドバイワールドカップデーのメインレース。ドバイ主張のシェイク・モハメドにより創設され、1996年に第一回大会が行われました。
創設当時の賞金額は400万ドルでしたが、現在は1200万ドルとなり、その高額賞金で世界的によく知られているレースです。
2015年からはダートとなりました。
1996年以来、多くの日本馬が挑戦を重ねた本レースですが、2011年、ヴィクトワールピサが優勝、2着にはトランセンドが入り、日本馬によるワンツーフィニッシュを成し遂げました。
レース2週間前には東日本大震災が発生し、日本陣営は「こんなときに競馬をしていていいのか」と同じく参戦したブエナビスタを含む3頭の出走を迷ったといいます。
そんな中で勝ち取った歴史的快挙は多くの人の心に深く刻まれることとなりました。
そして2023年、ウシュバテソーロが最後の直線で一気に差し切り、ヴィクトワールピサ以来2頭目となるドバイワールドカップ制覇を成し遂げます。ダートでは初となる快挙となりました。
開催場所 | アラブ首長国連邦のドバイのメイダン |
開催時期 | 3月下旬 |
コース/出走馬 | ダート2000メートル 左回り/北半球産馬4歳以上、南半球産馬3歳以上 |
賞金総額 | 12,000,000ドル(日本円で約17億1300万円・2023年8月初旬現在のレート) |
優勝賞金 | 6,960,000ドル(日本円で約9億9300万円・2023年8月初旬現在のレート) |
競馬大国アメリカのクラシック三冠のひとつ、ケンタッキーダービーは毎年5月の第一土曜日にケンタッキー州ルイビルのチャーチルダウンズ競馬場で行われるダートレースです。1875年創設のこの歴史あるレースは「スポーツの中でもっとも偉大な2分」と称され、たいへん盛り上がります。
ケンタッキーダービーではあの「懐かしきケンタッキーのわが家(マイオールドケンタッキーホーム)」が流れ、優勝馬には400本以上の赤いバラで作られたレイが贈られるなど、見どころがいっぱい。そういった華やかさも多くの人に愛される所以でしょう。ちなみにケンタッキーダービーはこのバラのレイにちなんで、「ラン・フォー・ザ・ローゼス」という通称を持ちます。
ケンタッキーダービーには日本の競走馬もこれまで何頭か参戦していますが、残念ながら優勝は果たしていません。しかしながら2023年には、サウジダービーで3着、UAEダービーで優勝を飾ったデルマソトガケが出走し、これまでの日本馬として最高順位となる6着でゴールしています。
ケンタッキーダービーを制した競走馬のなかには、日本に大変関わりの深い馬がいます。それは後に日本に輸入され、種牡馬として日本競馬界に偉大な貢献を果たすこととなるサンデーサイレンス。1989年のケンタッキーダービーを制しています。当時のライバルでスター競走馬だったイージーゴアに2馬身半差をつけて優勝しました。
開催場所 | アメリカケンタッキー州ルイビルのチャーチルダウンズ競馬場 |
開催時期 | 5月第1土曜日 |
コース/出走馬 | ダート10ハロン(約2012メートル)左回り/3歳 |
賞金総額 | 3,000,000ドル(日本円で約4億2500万円・2023年8月初旬現在のレート) |
優勝賞金 | 1,860,000ドル(日本円で約2億6380万円・2023年8月初旬現在のレート) |
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2月下旬にサウジアラビアのキング・アブドゥルアジーズ競馬場で行われる「サウジカップデー」で行われるメインレースがこのサウジカップです。まだその歴史は浅く、2020年に創設されました。
サウジアラビアは競馬そのものは盛んというわけではなく、世界的な競馬の格付けではパートⅡ国です(日本や英国、アメリカ、オーストラリア、香港、ドバイなどはパートⅠ)。しかも2021年まではパートⅢの格付けで、それまでのサウジカップはGⅠレースではありませんでした。
サウジアラビアのスゴイところはその資金力です。サウジカップが一躍世界にその名を轟かせるようになったのは、本レースが世界最高賞金レースだからに他なりません。
気になる賞金総額は他の有名レースを圧倒する20,000,000ドル。優勝賞金は10,000,000ドル。桁違いの金額になっています。
日本からは創設された2020年から本レースに参加しています。早くも2023年にパンサラッサが優勝するという快挙を成し遂げました。なお、パンサラッサは2022年にも国際GⅠレースであるドバイターフを制しています。
開催場所 | サウジアラビアのキング・アブドゥルアジーズ競馬場 |
開催時期 | 2月下旬 |
コース/出走馬 | ダート1800メートル/北半球産馬4歳以上、南半球産馬3歳以上 |
賞金総額 | 20,000,000ドル(日本円で約28億5千5百万円・2023年8月初旬現在のレート) |
優勝賞金 | 10,000,000ドル(日本円で約14億2千7百万円・2023年8月初旬現在のレート) |
英ダービーは毎年6月にイギリスのエプソム競技場で行われる権威ある国際GⅠレースです、創設は1780年に遡り、2023年で244回を迎えました。ダービーステークス、またはエプソムダービーとも呼ばれています。日本のGⅠレース、日本ダービー(東京優駿)はこの英ダービーを模範として創設されました。
その5月末に行われる日本ダービーと開催時期が重なり、また日本ダービーの方が賞金が高い、欧州への渡航は莫大な費用がかかるなどの理由から日本馬による挑戦は見られませんが、日本産馬の出走は増えており、注目されています。
2018年にはディープインパクト産駒、アイルランドのサクソンウォーリアーが挑戦しました。日本産馬として英ダービー初優勝が期待されましたが惜しくも4位に。それから5年後の2023年。同じくディープインパクトの産駒であるアイルランドのオーギュストロダンが勝利し、栄光を掴みました。
開催場所 | イギリスのエプソム競技場 |
開催時期 | 6月の第1土曜日 |
コース/出走馬 | 芝2410メートル/3歳 牡・牝 |
賞金総額 | 1,500,000ポンド(日本円で約2億7170万円・2023年8月初旬現在のレート) |
優勝賞金 | 850,650ポンド(日本円で約1億5400万円・2023年8月初旬現在のレート) |
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オーストラリアでもっとも権威ある競馬レースとして知られるのはメルボルンカップです。レースの開催日はメルボルンカップデーという祝日で、国を挙げての行事となっています。
メルボルンカップには黄色いバラが飾られるのが特徴で、見た目にもとても華やかなイベントです。
2006年は日本のデルタブルースとポップロックが激しいデッドヒートを演じ、デルタブルースが一着、ポップロックが2着で日本の競走馬によるワンツーフィニッシュの快挙となりました。また、南半球で行われる国際G1レースで日本馬初の勝利となりました。
開催場所 | オーストラリア メルボルンのフレミントン競馬場 |
開催時期 | 11月第1火曜日 |
コース/出走馬 | 芝3200メートル 左回り/3歳以上 |
賞金総額 | 7,750,000オーストラリアドル(日本円で約7億2590万円・2023年8月初旬現在のレート) |
優勝賞金 | 4,400,000オーストラリアドル(日本円で約4億1200万円・2023年8月初旬現在のレート) |
香港カップは1988年に創設された、毎年12月第2日曜日に香港の沙田競馬場(シャテイン競馬場)で行われる香港国際競争のメインレース。香港で最も賞金額が高いレースです。
日本から近いこともあり、毎年多くの日本の競走馬が参加しています。日本馬の活躍も目覚ましく、2023年までにノームコア(2020年)やラヴズオンリーユー(2021年)など8頭の優勝馬が出ています。特に2015年からは日本馬が5勝しています。
開催場所 | 香港の沙田競馬場 |
開催時期 | 12月第2日曜日 |
コース/出走馬 | 芝2000メートル 右回り/3歳以上 |
賞金総額 | 34,000,000香港ドル(6億1720万円) |
優勝賞金 | 19,380,000香港ドル(3億5180万円) |
以上、人気があり、注目度の高い海外競馬レースを7つ挙げてみましたが、この広い世界にはまだまだたくさんの注目レースがあります。
開催国により、各レースによりそれぞれに異なる雰囲気や特徴があり、見るだけでも楽しいもの。国を挙げての一大ビッグイベントとして盛り上がるレースの空気感とはどんなものなのでしょう。一度行ってみたい!
また、日本馬の海外レース挑戦、日本馬や日本産馬により織りなされるドラマには特に胸が熱くなります。
いつか凱旋門賞を制する日本馬を見たいですね。今年も楽しみです。
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ニュースソース:https://jra.jp/keiba/overseas/