日本ではギャンブル依存症人口は300万人とも500万人以上とも言われています。
ギャンブル依存症とは、自分の意志でギャンブル行動をコントロールできない精神疾患です。
ギャンブル依存症は本人や家族の生活に深刻な影響を与えます。借金、人間関係の破綻や失職、さらには自殺や犯罪に繋がりえます。
オンラインカジノをはじめとするオンラインギャンブルを健康的に、そして安全に楽しむため、ギャンブル依存症予防方法と対策方法を一緒に学んでいきましょう。
オンラインカジノ、ブックメーカーやオンラインポーカーなどオンラインギャンブルは楽しい娯楽です。オンラインであることから気軽で便利に遊べることが魅力なのですが、その便利さゆえに、ギャンブル依存症を招きやすいという側面があります。
オンラインギャンブルは24時間営業です。インターネット環境さえあれば、いつでもどこでもプレイ・ベットが可能です。
営業時間が決まっていて実際に足を運ぶ必要のある店舗型の遊戯施設に比べ、格段に便利といえますが、このような特性が依存症リスクを高める側面があることをしっかりと認識しておきましょう。
当然ですが、オンラインギャンブルはオンライン上で決済を行います。クレジットカードやEウォレットなどからワンクリックで資金の移動ができてしまうため、「実際にお金を使っている」という感覚に乏しくなる危険性があります。
オンラインカジノはベット額を自分で設定することができます。大きく賭け、大きく稼ぐことが可能です。負けたとしてもその損失を取り戻そうとしてお金を使い込んでしまう、という落とし穴にハマってしまう人も多いようです。
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ギャンブル依存症になりやすいとされる人には以下のような特徴があります。
上記の特徴はいくつか重なる部分があります。例えば、真面目で責任感が強い人ほど、困ったことがあっても周囲に相談できない傾向があるようです。その結果ストレスを溜め込みがちになり、ストレス解消の手段としてギャンブルにハマることがあります。また、我慢強いゆえに周囲への相談が遅れてしまうということもあるでしょう。
ギャンブル依存症はギャンブルをする限り、だれにでも起こり得ます。自分だけは大丈夫だ、などと思わず、定期的にギャンブル依存症のチェックリストやアセスメントテストなどを活用し、ギャンブル依存症のサインを見逃さないようにしましょう。
以下はSOGSという、アメリカのサウスオークス財団によりギャンブル依存症の診断のために開発されたチェックリストです。
質問 | 回答 | |
1 | ギャンブルで負けた時、負けた分を取り返そうと別の日にギャンブルをしますか? | しない(0点) 2回に1回はする(0点) たいていそうする(1点) いつもそうする(1点) |
2 | ギャンブルで負けたときでも、勝っていると嘘をついたことがありますか? | ない(0点) 半分はそうする(1点) たいていそうする(1点) |
3 | ギャンブルのためになにか問題を生じたことがありますか? | ない(0点) 以前はあったが今はない(1点) ある(1点) |
4 | 自分がしようと思った以上にギャンブルにはまったことがありますか? | ある(1点) ない(0点) |
5 | ギャンブルのために人から非難を受けたことがありますか? | ある(1点) ない(0点) |
6 | 自分のギャンブル癖やその結果生じた事柄に対して、悪いなと感じたことはありますか? | ある(1点) ない(0点) |
7 | ギャンブルをやめようと思っても、不可能だと感じたことはありますか? | ある(1点) ない(0点) |
8 | ギャンブルの証拠になるような券などを家族の目に触れないように隠したことがありますか? | ある(1点) ない(0点) |
9 | ギャンブルに使うお金に関して、家族と口論になったことがありますか? | ある(1点) ない(0点) |
10 | 借りたお金をギャンブルに使ってしまい、返せなくなったことがありますか? | ある(1点) ない(0点) |
11 | ギャンブルのために仕事や学業をさぼったことがありますか? | ある(1点) ない(0点) |
12 | ギャンブルに使うお金はどのようにして作りましたか?当てはまるものをすべてを回答してください。 | 生活費を削って(1点) 配偶者や両親のお金から(1点) 親戚・知人から(1点) 銀行から(1点) 消費者金融から(1点) 定期貯金の解約(1点) 保険の解約(1点) 家財を売る(1点) その他(1点) |
回答の合計点の結果が、
とされていますが、1~2点でも、なんらかの問題が生じているということです。5点以上の場合、すぐにギャンブル依存症専門機関に相談してください。
参考元:医療法人指宿竹元病院ウェブサイト
ギャンブル依存症はもともとの性格とは関係なく、だれにでも起こり得ます。大げさに感じるかもしれませんが、ギャンブルを楽しむ以上、常にギャンブル依存症の予防を行い続ける必要があります。
ちょっとした心がけや「しかけ」が、ギャンブル依存症対策となります。以下を参考にしてみてください。
ジャパンギャンブラーズが紹介するような、正規のギャンブルライセンスを取得して合法的に運営されているサイトの場合、必ずギャンブル依存症対策ページが設けられており、アカウントへの入金制限やプレイ時間制限、ログイン制限など、アカウントに設定できる自己規制が紹介されています。
制限ツールとして自分のアカウントから設定可能なサイトもあれば、カスタマーサポートにメールを送ることにより設定可能となるサイトもあります。
ギャンブルに疲れたと感じた時は、アカウントを一定期間休止することも可能です。
オンラインギャンブルを安全に楽しむためには資金管理が基本中の基本です。
まずはギャンブルに使うお金は、余剰金であるべきです。ギャンブルはあくまでも娯楽なのですから、生活費の一部をギャンブルに費やすようなことがあってはなりません。同じく、ギャンブルで生活費を稼ごうとしてはいけません。
など、自分のルールを作って守りましょう
また、先程も触れたような、ギャンブルサイトで入金制限を行うことも資金管理に含まれます。
プレイ記録をつけることで、自分のギャンブルの状況を客観的に把握することができます。そうすることで、ギャンブル依存症に陥るリスクを軽減することができます。
プレイ記録から、自分で気がついていないプレイ傾向が分かる可能性もあります。例えば、負けが続いてもプレイを続けている場合は、ギャンブル依存症対策を直ちに行いましょう。長時間プレイしていることに気がついたら、ログイン制限を設定することも対策となります。
飲酒とギャンブルの相性はよくありません。アルコールは判断力を狂わせます。プレイする時はアルコールを口にしないようにしましょう。
ギャンブル依存症はもはや自分でギャンブル行動をコントロールできない状態のことです。以下のことを必ず実践しましょう。
ギャンブル依存症で困ったら、自分ひとりでなんとかしようとしてはいけません。必ず専門家の助けを借りる必要があります。
専門の医療機関、精神保健福祉センター、保健所等の相談機関に相談してください。
また、多くのギャンブル依存症関連団体や自助グループもあります。恥ずかしいなどと思わず、一人で悩まないことが大切です。
「GA(ギャンブラーズ・アノニマス)日本インフォメーションセンター」は、ギャンブル依存症からの回復を目指す自助グループです。同じ悩みを抱える人達と励ましながら回復を目指します。
「ギャンブル依存症問題を考える会」は公益社団法人です。ZOOMでのミーティングや家族相談会などを定期的に実施しています。
オンラインカジノの「責任あるプレイ」等のページでも各種相談機関が紹介されていますが、基本的には英語での相談となることにご注意ください。
オンラインカジノは資金がないと行えません。クレジットカードを解約する、Eウォレットを閉鎖するなど、物理的にカジノへ入金できないようにしましょう。
利用のオンラインギャンブルサイトはいつでもアカウントを閉鎖できますが、ここで大切なことは日本語サポートに「私はギャンブル依存症です」としっかり伝えることです。そうすることにより、アカウントは永久凍結となり、今後アカウントの再開は二度と行えなくなります。
オンラインギャンブルを楽しむためにはまずはギャンブル依存症にならないように予防することが重要です。
ギャンブル依存症になってしまったと感じたら、強制的にすべてのギャンブルアカウントを閉鎖し、専門家から回復のための支援を受けましょう。ギャンブル依存症は適切な治療と支援を受ければ回復が可能です。
オンラインギャンブルはあくまでも娯楽の一種です。のめり込みすぎないように、節度を持って楽しんでください。