WSOP 2023 二人目の日本人優勝者が現れました!
イベント#51:$1,000 Tag Team でのトーナメント最終日3日目、現地時間22時30分頃、チーム戦となるこのトーナメントで優勝したのは、アメリカ人のMichael Savakinas/マイケル・サバキナス氏と日本人の田中 智(タナカ サトシ)氏がタッグを組んだ「チーム・サバキナス」。
田中氏は米国在住ですが、れっきとした日本人のポーカープレイヤーです。田中氏とサバキネス氏の両チャンピオンにはWSOPブレスレットが授与され、優勝賞金$190,662(約2,728万円)を手にしました。
田中氏は、今回の優勝についての鍵(の一つ)となったのは、『ポーカーの外でも仲が良いので、ポーカーでうまくいかないことがあれば自然と助け合っています。』と、友としての相性だと語りました。
イベント#51の詳細
今年は、これまでの同トーナメントで新記録となる1,282チームがエントリーしました。1,282チーム中、193チームがインザマネーし、$1,602~の賞金を獲得しています。
トーナメント3日目に進出したのは26チームで、「チーム・サバキネス」はわずか19ビッグブラインドのチップカウント17位で3日目をスタートし、この時のチップリーダーは日本人二人の「チーム・サトウ」でした。
サトウ ユウキ氏とコトオ シュンスケ氏の「チーム・サトウ」はその後フラッシュ対決となり、9ハイのフラッシュが相手のAハイ・フラッシュに負け、16位でフィニッシュ。二人は賞金 $7,850(約112万円)を獲得しています。
「チーム・サバキナス」は3日目スタート時から、少しづつ、しかし確実にスタックを増やしていき、ファイナルテーブル(10チーム)まで勝ち進みました。その際のチップカウントは9位。チップリーダーの6,000,000に対し、「チーム・サバキネス」のチップは1,400,000、ほぼ4:1でした。
まずはチップカウント7位だったチームが敗退、次に6位だったチームが敗退、そして10位だったチームが敗退、続いて8位だったチームが敗退し、そこから6ハンドのプレーがしばらく続きました。
そこに変化が訪れます。田中氏がポケット9でチーム・エバンスのAQに勝ち、スタックをダブルアップします。次に田中氏はチーム・ステインを敗退させ、サバキネス氏がポケットJでスタックを増やし、その間、残りは3チームとなっていました。
チーム・モスカティがチーム・ラブランチを敗退させ、いよいよ「チーム・サバキネス」と「チーム・モスカティ」とのヘッズアップに。チーム・モスカティが大きくチップをリードしていましたが、「チーム・サバキネス」は攻撃を続け、田中氏は3度にわたり、チーム・モスカティとの勝負で大きなポットを奪います。
その結果「チーム・サバキネス」がチップをリードし、ファイナルハンドとなったのがこちら。
チーム・モスカティのTanner Bibat/タナー・ビバットが残り2,500,000をボタンからオールインし、チーム・サバキネスの田中がスナップコールした。 タナー・ビバット:K♠ 3♠ 田中 智:K♥ 8♣ この時点で田中に分があった。フロップでは 8♠ 4♣ A♥ が現れ、勝利の女神は田中に微笑む。 しかし、ターンに 3♣ が現れ、ビバットが勝利するにはリバーで3が必要だ。 緊張が走る中、リバーには J♦ が現れ、チーム・モスカティは2位入賞、「チーム・サバキネス」の優勝が決まった。 |
勝者インタビューで田中氏は、「ファイナルテーブルが始まったとき、僕たちはレベルを切り替えることにしたんだ。タッグインとタッグアウト(チーム間でのプレイの切り替え)のタイミングと頻度を変えた。誰もそんなことしていなかったので、それが有利に働いたんだと思う。」と微笑みました。
ファイナルテーブル進出時の9位からドラマチックな優勝を遂げた「チーム・サバキネス」の田中氏、サバキネス氏に拍手喝采!👏👏👏👏👏
これまでの WSOP 2023 日本人プレイヤーダイジェストを一気読み!
1️⃣ WSOP 2023 日本人プレイヤーダイジェスト①!イベント#12で清水 望 3位入賞!
2️⃣ WSOP 2023 日本人プレイヤーダイジェスト②!またもや清水望、そして小倉孝
3️⃣ WSOP 2023 日本人プレイヤーダイジェスト③:遂に日本人優勝者現る!
4️⃣ WSOP 2023 日本人プレイヤーダイジェスト④!今度は一ノ瀬・負野が
6️⃣ WSOP 2023 日本人プレイヤーダイジェスト⑥:岡本そして世界トッププロ
7️⃣ WSOP 2023 日本人プレイヤーダイジェスト⑦:田中がオマハで5位入賞
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