スウェーデンの規制機関であるSpelinspektionenは先週、Evoke Gamingに対し2019年1月から同年7月の間に自社ブランドに登録したプレイヤーアカウントを再検証するよう命じたことで、William Hill/ウィリアムヒルのオンラインギャンブル事業はスウェーデン市場でコンプライアンス上の問題が発生したようです。
Evoke社はスウェーデン市場において「redbet.com」「vinnarum.com」「bertil.com」「mamamiabingo.com」「williamhill.com」「williamhill.se」といったギャンブルサイトを運営するライセンスを取得しています。 Evoke社とこれらのブランドは、2017年末にMr Greenが700万ユーロ(約9億円)で買収。Evoke社とMr Green社は2019年初頭に、より大きなWilliam Hillグループの一員となりました。
Mr Greenも先日、「アンチマネーロンダリング」と「責任あるギャンブルの不備」を理由に、Spelinspektionenから3150万スウェーデンクローネ(約4億円)の罰金を科せられたばかりです。
Evoke社のスウェーデンにおける活動に関する調査の中で、規制機関は上記の期間に登録したプレイヤーに関連していくつかの不一致を確認し、2019年前半に作成されたアカウントを再検証するよう運営会社に指示しました。スウェーデンで2019年1月1日に施行された新しい賭博法には、 「スウェーデンに永住権を持つか長期滞在している人」のみがオンラインギャンブルサイトに登録できるとしています。
現地でライセンスを取得しているすべてのオンラインカジノおよびベッティング事業者は、賭博法で定められた基準に沿って顧客の確認を行うことが求められています。
Evoke社はこの新しい規制に準拠して、当時の既存のプレイヤーに対し身分証明書の提示を求め、詳細をマニュアル確認していました。しかしSpelinspektionenは、 Evoke社で提示された書類では新賭博法で必要とされるID情報としての住所、IP、社会保障番号を確認できないため、この方法では不十分であるとし、現地の規制に基づいてプレイヤーとその社会保障番号のバックグラウンドチェックを実施する必要があると運営会社に伝えました。
SpelinspektionenはEvoke社に対し、規制上の不一致に対処するために同社が実施した、または実施する予定の措置を含む報告書を2021年11月9日までに提出するよう命じています。
ニュースソース:https://www.spelinspektionen.se/press/nyhetsarkiv/evoke-gaming-ltd-far-forelaggande-om-att-vidta-kontrollatgarder-avseende-identifiering-av-spelare/