和歌山県は、IR(統合型リゾート)カジノの国への申請受付を4月28日に控え、危機感を強めています。
和歌山県は、日本で3つとされるIRライセンスの1つを積極的に希望している3県のうちの1つです。カナダのプライベート・エクイティ企業、クレアベスト・グループが率いるクレアベスト・ニーム・ベンチャーズ(CNV)が、昨年7月に和歌山県の優先的IRパートナーとして選ばれました。
クレアベストは、ニュージャージー州のメドウランズ競馬場、デラウェア州のデラウェアパーク、カナダのグレイイーグル・リゾート&カジノ、チリのゲーミングホールディングス、企業間スポーツベッティングおよびiGamingプロバイダーのFSBテクノロジーなどに出資しており、ゲーム業界では知られた企業です。
しかしクレアベストのIR計画は、和歌山が希望した開発ではありませんでした。和歌山県のIR特別委員会は当初、マカオの大手ジャンケット、サンシティグループのIR計画を1,000点満点で720点、クレアベスト社の案は653点と評価しており、サンシティーのプランを候補に挙げていました。
ところが昨年5月、サンシティは突然和歌山での申請を取り下げました。当時落胆していた和歌山ですが、撤退後にサンシティ創業者でCEOのアルビン・チャウ氏が逮捕されたことを考えると、撤退は和歌山にとって良かったと言えます。
和歌山はIRについて区域整備計画案を正式に公表しましたが、少数株主となる他の企業名や金融機関の内訳などは明かされておらず、基本構想をはるかに上回っている想定に対して「本当に実現できるレベルなのか」など、県議員からは疑問の声があがっており、未だに承認を得ていません。
4月28日までの国への申請受付期限まであと50日。和歌山県の仁坂吉伸知事は県議会に臨時会を開き、和歌山県が計画している統合型リゾート(IR)を承認するよう要請しました。
これが承認されれば、CNVは2028年までに数十億ドル規模のカジノを建設し、オープンさせたいと考えています。現在の計画では、2,700室のホテル客室、コンベンションセンター、40万平方フィートの巨大なゲームフロアが予定されており、和歌山のカジノはオクラホマ州のウィンスター・ワールド・カジノに次ぐ、世界第2位のフロア面積を持つカジノとなります。
ニュースソース:https://www.casino.org/news/wakayama-officials-scrambling-to-submit-casino-plan/