F1スチュワード (レース審査員) は、アブダビGPの劇的な終盤をめぐるメルセデスの抗議をいずれも却下し、マックス・フェルスタッペンがルイス・ハミルトンを抑えてレースの勝者となり、2021年のワールドチャンピオンになったことを確定。
日曜の夜、レッドブルとフェルスタッペンは彼の初F1タイトルを祝福していました。
また、日本の角田裕毅は自己最高となる4位でフィニッシュしています。
しかし、このドラマはまだ終わっていません。メルセデスは異例であるとともに物議を醸したレース終盤から発表された評決を不服とする意向を示し、96時間以内に正式な抗議を行うことになっています。
最終ラップでフェルスタッペンがハミルトンを抜いて終わったタイトル決定戦の後、メルセデスは2つの公式抗議を行いました。ひとつは、セーフティーカーの下で、フェルスタッペンがハミルトンをオーバーテイクした(一時的にマシンがハミルトンより前に出た)と主張。
そしてもう一つ、メルセデスが大きな憤りを感じた点である、 F1レースディレクターのマイケル・マシの再スタート手順に関するもの。
ハミルトンはレースを支配していましたが、残り5周となった53周目、ニコラス・ラティフィのクラッシュを受けてセーフティーカーが導入され、その間にフェルスタッペンはソフトタイヤに交換したものの2位をキープ。しかし、フェルスタッペンとハミルトンの間には、5台の周回遅れのマシンがありました。
当初、これら5台のマシンを動かさずレースを再開すると思われていましたが、57周目の後半、同じく周回遅れになっていた3台が集団の後ろに残っていたにもかかわらず、ハミルトンとフェルスタッペンの間にいる5台だけにハミルトンとセーフティカーの追い越しを許可。これにより、ハミルトンとフェルスタッペンの差は一気に縮まりました。
その直後、レースコントロールがセーフティーカーの終了を知らせ、レースはファイナルラップの58周目のみ再開されました。ハミルトンは摩耗したタイヤでフェルスタッペンに5コーナーで抜かれ、優勝を逃すことに。
現在のところ、フェルスタッペンはF1の第34代チャンピオンであり、2013年以来メルセデス以外のドライバーがハミルトンを破った最初の例となっています。
しかし、メルセデスは上訴の意思を表明しています。
ニュースソース:https://www.skysports.com/f1/news/12433/12494451/max-verstappen-confirmed-as-f1-champion-after-mercedes-protests-rejected-at-abu-dhabi-gp