イギリスで弁護士見習いをしていた31歳の男が、研修先の法律事務所で顧客の金を横領したとして逮捕されました。
男は同法律事務所でパラリーガルとして勤務した後、弁護士見習いとして研修を受けていました。男の犯行が明るみになったのは、定期的に行われている監査により不審な決済が見つかったことがきっかけでした。これらの決済について質問された男はもっともらしい説明をすることができなかったのです。
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男は2020年2月1日から2021年3月5日の間、保険会社から顧客の資金が自身の銀行口座に振り込まれるようにしていたことを認めました。男の犯行は20回にわたり、横領した金は10万ポンド(日本円にしておよそ1600万円)にも上ります。男はその金をギャンブルの借金返済に充てていたといいます。
当然のことながら、男は勤めていた法律事務所を解雇となりましたが、一連の犯行は法律事務所にひどい経済的打撃を与えます。事件のことを知った顧客の多くが取引を中止したのです。さらにパンデミックも重なり、同法律事務所は24名いたスタッフのうち8名をリストラせざるを得ない状況に陥りました。
男の弁護士は「彼は自分の行為を深く恥じている」とし、こう語っています。「彼はキャリアを台無しにし、家族を引き裂いた。ギャンブルに依存するようになり、借金を重ね、失った金を取り戻そうとした。家族の助けもあり、ギャンブルを止めることができたのです」
男には2年の実刑判決が下されました。
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ニュースソース:https://www.gamblingnews.com/news/trainee-lawyer-embezzles-money-to-repay-gambling-debt/