今年のツール・ド・フランス第1ステージで大クラッシュを引き起こしたフランス人女性(30歳)に対し、ツール・ド・フランス主催者は女性に対する訴状を取り下げたとお伝えしましたが、スイス・プロフェッショナル・サイクリスト・アソシエーションが別の訴状を申し立てました。
この大クラッシュ事故では何十人もの選手が切り傷やあざを負い、1人は手を骨折、選手と自転車が解きほぐされるまで5分間の遅れが生じました。また、ファンが道路に並ぶことが許されているツール・ド・フランスの安全性と観客の行動についての議論が巻き起こっています。
女性はパートナーと共に自宅から数キロ先を通過するレースを見に行っており、手にしたボードに書かれたメッセージ「おじいちゃんおばあちゃん、行け」は、テレビカメラに向けて自宅でテレビ観戦していた祖父母に向けたメッセージでした。
この女性は、自分の「愚かさ」を恥じていると捜査員に語っています。また、この事件をツール・ド・フランスでの「史上最悪の事故」と表現する人もいて、世間の関心の高さに驚かされました。
事故発生後、現場を去った女性の目撃者を募集するフェイスブックの投稿には4,000件以上のメッセージが寄せられ、その中には「暴力に近いもの」も。
女性は10月14日(木)13:30にフランスの裁判所に出廷を命じられており、過失と不慮の事故の罪に問われる可能性があります。
ニュースソース:https://www.france24.com/en/europe/20210702-spectator-who-caused-tour-de-france-crash-ordered-to-appear-in-french-court