予想外の展開で、最高裁判所は長期に及ぶオカダ・マニラの所有権争いに決定的な判決を下しました。この判決は、オカダ・マニラの親会社であるユニバーサルエンターテインメント社にとって大きな勝利であり、同リゾートの元創設者である岡田和生氏との長い法廷闘争に終止符を打つものです。
オカダ・マニラ/Okada Manilaって? 世界で初めて日本人が単独オーナーとなって経営するフィリピンのマニラにある高級カジノ&ホテルで、2016年12月にオープンしました。 創設者、岡田和生の名字をとって「オカダ・マニラ」と名付けられ、世界で唯一、日本人の名前が付くカジノホテルです。 毎日開催される噴水ショーは、世界のカジノが行っているものと匹敵するほど有名です。 |
岡田和生氏は2016年に、私的目的で会社から金をだまし取っていた疑惑が浮上し、岡田氏の子供たちが筆頭株主となっているユニバーサル社から追放されました。
岡田氏はその後、ユニバーサル社の傘下でオカダ・マニラの現運営会社であるタイガー・リゾート・レジャー・アンド・エンターテイメント社(TRLEI)を相手取って訴訟を起こします。その訴訟で発令された現状維持命令(SQAO)を、この度の判決で最高裁判所は解除しました。
裁判所は、岡田和生氏のTRLEIに対する法的措置は、訴訟提起期間を超えて提起されたものであることを指摘し、同氏がTRLEIの「株主、取締役、会長、CEOから適切に解任された」としています。さらに裁判所は、岡田和生氏が最高親会社であるオカダ・ホールディングス・リミテッドの支配株主ではないことを明らかにしました。
訴訟の解決によりSQAOは直ちに解除され、2022年5月の岡田和生氏による敵対的な企業買収の試みを含む法的紛争は終結したことを意味します。ユニバーサルエンターテインメント社は、昨年承認された強引な買収が裁判所の決定によって覆されたことで、オカダ・マニラの所有権を取り戻すという勝利を祝うことになります。
このたびの判決により、オカダ・マニラの所有形態が変更されただけでなく、中断していたフィリピンの金融機関との交渉を再開することができ、フィリピンの有名な統合型リゾートが新たな一歩を踏み出すことになります。
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