カリフォルニア州インディアンウェルズ – 2022年 BNPパリバ・オープンで、大坂なおみがロシアのベロニカ・クデルメトワと対戦していた第1セットの第2ゲーム中、「ナオミ、最低!」という女性観客から野次が飛び、目に見えて動揺した大坂なおみは、6-0、6-4で試合に敗れました。
大会側は叫んだ人物を特定することができず、退場させることはできませんでした。
24歳の大坂なおみは、これまでにも精神的な苦痛を感じていることを公言しており、うつ病の発作に悩まされていると明かしています。
BNPパリバ・オープンでは観客にエチケットを認識させるため、スタジアム1の周辺に看板を設置しています。18回のグランドスラム・シングルス・チャンピオンの元プロテニス選手、そして現在はテニスチャンネルのアナリストであるマルチナ・ナブラチロワは、オンエアでこの状況を取り上げ、無礼なファンを退場させるよう運営者に提唱しました。
「私なら、このような観客を追い出すわ。でも選手としては、どうにかしてそれに対処するか、永遠にプレーしないか、とりあえずプレーしないか、しかない。まず自分を大切にすること。」とコメントしました。
「私だったら彼らを罵倒し、また罵声を浴びたら『おい、面と向かって言いなさいよ、話し合おうじゃないの』って言うわ。彼らは黙るだろうし、たいていは立ち上がって『言ったのは私だ』と名乗り出ることもないでしょう。だからそんな状況でも自分のものにして、前向きに攻めること。そして何より、個人的に受け止めないことが重要よ。」
インディアンウェルズでの状況について質問された選手たちも、同じような反応をしています。
アンディ・マレーは「選手たちはこのようなことに慣れなければならないし、たとえ不快なことであってもそれに対処できるようにならないといけない。ナオミの気持ちは痛いほどわかるよ。でも、それは常にスポーツの一部なんだ。すべてのスポーツで定期的に起こることだから、そのための準備をし、容認することができるようにならなければいけないと思う。」と語りました。
ラファエル・ナダルは「酷い出来事だと感じているよ。決して起こってはならないことだ。しかし同時に、このようなことが起こったとき、我々は受け入れ、前進する必要がある。違うかい?ナオミはおそらく、彼女が抱えている精神的な問題で酷く苦しんでいるんだと思う。私が唯一彼女に望むことは、そこから回復すること、そして彼女の成功を祈ること。でも人生、完璧なものなんてない。私たちは逆境に備える必要があるんだ。」とコメントしました。
ニュースソース:https://sports.yahoo.com/rafael-nadal-andy-murray-martina-234957224.html