人気の暗号通貨オンラインカジノ/ブックメーカーの Stake.com(ステーク・ドットコム) のオーナーに、昨年ニューヨークで5億8,000万ドル(約838億円)の懲罰的損害賠償を要求していたクリストファー・フリーマンは、マンハッタンの連邦判事によって Stake.com の事業が米国外で運営されていることから、適切な管轄権がないことを理由に訴えを棄却されました。
しかし、同判事はフリーマンに対し、30日以内に主張を修正する許可(管轄権を満たす主張)を与えました。また、フリーマンはオーストラリアで訴訟を起こすこともできます。
クリストファー・フリーマンは、Stake.com が自分のアイデアを盗んだと主張し、昨年、このウェブサイトの創設者であるビジャン・テハラニ(写真・右)とエドワード・クレイヴン(写真・左)を訴えました。訴訟によれば、フリーマンは Stake.com の前身である PrimeDice の投資家であり共同設立者でした。
フリーマンは、地元コネチカット州でテハラニと幼なじみでした。2人は大学在学中に、オーストラリア国籍のクレイブンと共に PrimeDice(プライムダイス)を設立しました。裁判文書によると、PrimeDiceはユーザーがビットコインでギャンブルができる単一のダイスゲームインターフェイスでした。
フリーマンは当初、PrimeDice に20%出資していましたが、開発チームの他のメンバーに報酬を与えるため、14%に減額されたと主張しています。フリーマンによると、2016年にテヘラニとクレイブンに暗号通貨カジノのアイデアを出しましたが、彼らはそれを却下しました。
その後、テヘラニとクレイブンは Stake.com となる新しいビジネスを立ち上げ、フリーマンに Stake.com の拠点であるオーストラリアに移住することを条件として、このベンチャーに参加することを思いとどまらせたと言われています。二人はまた、新事業は法定通貨しか扱わないと主張しました。
その後、Stake.comがオンラインダイスゲームや、フリーマンが提案し設計に協力した他の多くの機能を含むオンラインカジノとして立ち上げられたとき、テハラニとクレイヴンは、フリーマンがまだPrimedice の株式を保持していることを示すことで、「欺かれたことに対する落胆を和らげようとした」とし、最終的に、フリーマンの PrimeDice アカウントへのアクセスはブロックされ、二度と戻されなかったと主張しています。
Stake.com はラッパーのドレイクをブランド・アンバサダーとして起用しており、イングランド・プレミアリーグのチーム、エヴァートンのスポンサーでもあります。オーストラリア・ファイナンシャル・レビュー誌の「リッチ・リスト」は最近、クレイヴンの純資産を10億ドル以上(1千億以上円)と見積もっています。
Stake.com は2022年9月の声明で、訴訟の申し立ては「虚偽である」と述べました。
「大規模な暗号通貨ベースのオンラインカジノを開発するというフリーマンのアイデアをクレイブンとテヘラニが盗み、その後、10億ドル以上の価値となる暗号通貨オンラインカジノ、Stake.comを立ち上げ、一連の企業移転を通じて、フリーマンはオリジナルの PrimeDice ベンチャーにおける実質的なパートナーシップの利害関係を失ったと主張している」と判事は述べました。
今後フリーマンがどう動くのか、そして裁判の行方が注目されます。
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