フィリピンのカジノで強制的に労働をさせられていたベトナム人60名が、家族の待つベトナムに帰国しました。
5月4日、フィリピン国家警察(PNP)は首都マニラ近郊のパンパガンダ州にあるClark Sun Valley Hub Corporation所有の施設を急襲し、強制労働をさせられていた1090名を保護・救出しました。保護されたのは全員アジア圏の出身で、うちベトナム人は437人に上ります。
関係者によると、被害者たちはまず航空券と宿泊施設を提供され、疑うことなく仕事を引き受けました。しかしその後、パスポートを没収され、カジノなどで一日最大18時間強制的に働かされていました。敷地の外に出ることはもちろん、同じ部屋に滞在する者同士で話すことも許されない環境だったといいます。
当局は中国籍7名、インドネシア籍4名、マレーシア籍1名を含む少なくとも12名を人身売買の罪で逮捕しました。
ベトナム人が騙されて海外のカジノで不法就労させられるケースは近年増加しており、昨年はカンボジアで労働をさせられていた1,000名以上が救出されています。
ニュースソース:https://e.vnexpress.net/news/news/60-vietnamese-rescued-from-filipino-casino-repatriated-4611361.html