イギリスのギャンブルヘルプラインのGamCareの調査によると、ギャンブルに問題を抱えている親は、問題を抱えていない親に比べ、子供にスクラッチカードを買い与える割合が高いことが分かりました。
ギャンブルへの依存度 | スクラッチカードを与えたことがある割合 |
ギャンブル依存症のプレイヤー | 38% |
わずかにギャンブルに問題を抱えるプレイヤー | 22% |
ギャンブルは行うが問題を抱えていないプレイヤー | 8% |
ギャンブルを行わない人 | 5% |
GamCareのシニア・プログラム・マネージャーであるRoseblade氏は、スクラッチカードのことで悩んで相談をしてくるケースはごくまれで、その割合はヘルプラインユーザー全体のわずか4%に過ぎない、としながらも「スクラッチカードはしばしば他のギャンブルの入り口となりえる」と述べています。
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Roseblade氏はさらに「幼少期に大きな勝ち負けを経験すると他のギャンブルでその勝ち負けをもう一度経験したいと思うようになる」と話しています。
「調査結果はギャンブル依存症への道は思っているよりずっと身近なところから始まる可能性があることを示唆しており、親がギャンブル行動に問題がある場合、子供がギャンブルアイテムに触れる可能性が高く、この経験が後に子供にギャンブル行動を常態化させる可能性があることを示している」とも述べています。
また調査では、若い親、特に16歳から24歳の親は子供にスクラッチカードを買い与える傾向がより強いことが分かりました。
ギャンブル依存症にお悩みの方、また家族や友人がギャンブル依存症に苦しんでいるという方は専門のヘルプセンターへご相談されることを強くお勧めいたします。