地元メディアの報道によると、フィリピン・アミューズメント・アンド・ゲーミング・コーポレーション(PAGCOR)のアレハンドロ・テンコ会長兼CEOと元PAGCOR関係者たちは、履行保証金の紛失事件に関連しているという疑惑が持たれています。
eサボン(闘鶏のオンラインベット)会社のKamura社はPAGOR社からライセンスを受け、保証金7,500万フィリピンペソ(約2億円)を計上しました。しかしこの保証金が存在せず、Kamura社の会長兼最高財務責任者であるホアキン・サイ氏がテンコ会長と元PAGCOR関係者たちを告発しました。
容疑には公的資金の不正使用、職務上の窃盗、私文書および商業文書の偽造が含まれています。資金の消失は2022年7月に起こったとされ、テンコ会長(事件が起こったとされる翌月の2022年8月に会長兼CEOに就任)に加え、元PAGCORのアンドレア・ドミンゴ会長ら10名が告発されています。
保証金(担保)はKamura社のeサボン事業に関するもので、サイ氏によると、PAGCORのマニラ事務所で、彼の個人銀行口座から振り出されたPAGCOR宛ての2枚の小切手で保証金を支払いました。PAGCORは、保証金の支払いを証明する領収書やその他の書類を発行したといいます。
しかし、数週間後にeサボンの運営を停止するよう命じました。サイ氏はPAGCORの元ドミンゴ会長に保証金の取り下げを求める手紙を出しましたが返事はなく、今年7月10日まで保証金の返済を求め続けました。
結局、当時のPAGCORドミンゴ会長は、その保証金をジュエル・カストロという人物に渡したとされています。2022年9月にカストロ宛てに保証金と同額の小切手が発行されており、カストロは金を受け取った直後、銀行口座から金を引き出しています。
これらはPAGCORの旧体制下で行われましたが、カストロの口座に金が入ったのと同時にテンコ会長にも入っていたため、訴状にはテンコ会長が含まれています。
さらに調べを進めてみると、ドゥテルテ前大統領は2022年5月にeサボンを非合法化しています。これは、同年7月に履行保証金が支払われるよりも前のことです。
テンコ会長は、「疑惑の中に私たちが含まれているのは奇妙なことですが、それでも私たちは独自に調査を進め、実際に何が起こったのかを明らかにし、もし本当に異常があったのであれば加害者を裁判にかけるつもりです」と語っています。
ニュースソース:https://igamingbusiness.com/legal-compliance/legal/pagcor-chair-missing-performance-bond/
関連ニュース: