政府が大阪府・大阪市のIR(カジノを含む統合型リゾート)の整備計画を認定する方向で最終段階に入りました。今週14日には岸田文雄首相を本部長とするIR推進本部が会合を開き、国土交通省と協議の上決定されます。認定されれば全国初のIR、初のカジノ施設が誕生します。
大阪とともに整備計画を提出していた長崎に関しては、今後も審査が継続される見通し。今回の認定の判断は見送りとなります。
大阪は大阪湾の人工島である夢洲(ゆめしま)において2029年のIRの開業を目指します。初期投資額は約1兆800億円。年間カジノ入場者数は約1,600万人で、収入見込額は年間1060億円、経済波及効果は年間約1兆1400億円が見込まれています。
今月の統一地方選で大阪知事選再選を果たした吉村知事(大阪維新の会)は会見の中で「(IRを)進めていくことに一定の民意を得たと思う。反対派の意見も聞きながらIR、国際観光拠点を大阪ベイエリアに作っていきたい」と述べています。
実際、選挙後行われた府民へのIR誘致に関する出口調査では賛成55.1%、反対42%という結果になりました。
反対を上回ったといえ、賛成が圧倒的多数派とはいえず、府民からは「IR観光客がお金を使ってくれそう」という経済効果に期待する声のほか「大きな経済効果はないのでは?」という経済効果に懐疑的な意見や「IRより暮らしや子育てにお金を使ってほしい」という声も上がっています。
👓IRニュースを振り返る
長崎・大阪:まだ認可されていないがIR計画を継続中(2023年2月)
カジノを含むIR計画:実現はさらに遅れるのではという懸念(2022年12月)
大阪IR:ギャンブル依存症対策条例案可決(2022年10月)
ニュースソース
:https://www.youtube.com/watch?v=M-BFY_YWjwA
:https://www.mbs.jp/news/kansainews/20230412/GE00049273.shtml
:https://www.ggrasia.com/poss-news-friday-on-osaka-ir-nagasaki-pending-say-reports/