アメリカ・ネバダ州ゲーミングコントロール委員会は、オンラインポーカーサイトでプレイを禁止されたポーカープレイヤーのリストの公表を義務付ける新法案を発表しました。同州で唯一のオンラインポーカー:WSOP.comを所有・運営するシーザーズ・エンターテイメントは、議会司法委員会に対し、この議会法案380は同社にとって負担となる、と述べました。
議会法案380は、偽のスクリーンネームやIPアドレスに隠れて不正を働くプレイヤーが増えつつあるのを一掃しようと、オンラインポーカー運営会社に不正行為でプレイを禁止したプレイヤーの名前を公表するよう求めるものです。
しかしシーザーズ側は、悪質なプレイヤーの名前を公にすることは、「人の評判を傷つけたり、不正行為をした者にお金を奪われたと思う人たちによる高額で負担のかかる訴訟につながるだけ。不正行為はすでにネバダ州の法律で対処されており、ゲーミングコントロール委員会の管轄下にある。我々は彼らに協力し、要求されるものは何でも提供する」と委員会に語りました。
オンラインポーカーの不正行為で最も一般的なのはプレイヤーの共謀で、うまく実行すればすぐに見破るのは難しいとされています。この手法は、共謀者たちが密かにメッセージでお互いのハンドを伝え合い、対戦相手を欺くための戦略を練ります。
この他にも、個々のプレイヤーのハンド履歴を集めて動きを予測するデータマイニング・ソフトウェアや、特定のカードが配られる確率を計算するソフトウェアなどを使った不正行為もあります。
シーザーズ・デジタル社のオンラインポーカー担当副社長は、委員会でこう語りました。「 【WSOP.com】でプレイされるすべてのハンドは、高度なアルゴリズムと当社のソフトウェア、専任のフルタイムスタッフによって監視されています。私たちは、他のプレイヤーとデバイスを共有すること、プレイ中に禁止されているソフトウェアを使用すること、IPアドレスの変更、物理的な動きなどにフラグを立てています。ゲームプレイのパターンを監視し、顧客からの非難を調査しています。」
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