MGMリゾーツCEO、IR最終開発書類に署名するため今月末来日

MGMリゾーツのホーンバックルCEO
著者: Tomo Tomo
掲載日    |   更新日

MGMリゾーツのウィリアム・J・(ビル)・ホーンバックルCEOは、今月末に来日し、大阪での93億ドル(約1兆3,000億円)統合型カジノリゾートプロジェクトに関する残り2つの開発契約に署名する予定であると語りました。

MGMリゾーツ・インターナショナルは日本初のカジノを実現するため、日本の金融サービス複合企業であるオリックス株式会社とコンソーシアムを組んでいます。同社は2022年4月、大阪湾に浮かぶ人工島・夢洲での統合型リゾート計画を中央政府に提案し、日本初のカジノライセンスを獲得しました。

MGMとオリックスはそれぞれ42.5%の株式を保有し、残りの15%はパナソニック、関西電力、西日本旅客鉄道などの出資者が保有します。

先週開催されたバンク・オブ・アメリカ・ゲーミング・アンド・ロッジング・カンファレンス2023で、ホーンバックル氏はMGM大阪のプロジェクトとその度重なる遅延と再設計について、「MGMは建設に数年を要するIRの着工に向けて、ようやく準備を整えました。私たちはプロジェクトの再計画に膨大な時間を費やし、それは長い旅でした」と語りました。

MGMの前CEOであるジム・マーレン氏は2014年、MGMが大阪に「日本初の統合型リゾートをオープンする」と予言し、MGMはそれから10年近く日本のIRに固執してきました。

国会は2018年に商業カジノリゾートを3つまで合法化しましたが、現在までにライセンスを取得しているのはMGM大阪のみです。

最終契約に署名

ホーンバックル氏は間もなく日本を訪れ、プロジェクトの最後の2つの開発契約に署名するといいます。ひとつは土地の賃貸契約、もうひとつはリゾート建設に着手するための実施契約です。

「私は9月29日に日本へ渡り、最後の2つの契約書に署名することになっています。それができれば、2030年にオープンすることになります」とホーンバックル氏は語っています。

世界的なインフレにより、MGM大阪の価格は10億ドル以上跳ね上がりました。しかしホーンバックル氏は、円安がラスベガスを拠点とするゲーミングオペレーターの追い風になったと言います。円の対米ドル購買力は2020年11月以来25%以上下落しており、今現在、1米ドルは日本円で約146円の価値があります。

ホーンバックル氏は、日本初のカジノを実現させるために必要な巨額の支出を過度に心配してはいません。大阪の1,900万人を含む1億人以上の日本の人口が、MGMの継続的な投資姿勢を可能にしていると語ります。

最初のゲストを迎えるのは

人工島に広大な統合リゾートとカジノの複合施設を建設するのは、決して簡単なことではありません。ホーンバックル氏によれば、100エーカー以上にも及ぶ敷地は、まもなく着工の準備が整うといいます。

カジノリゾートの骨組みは230フィート(約70メートル)掘り下げられ、岩盤に到達すると詳述しました。掘削とセメントによる基礎工事は2024年まで続きます。

ホーンバックル氏は、2025年初頭には本格的な建設が始まると期待しており、MGM大阪が最初のゲストを迎えるのは2030年を目標としています。

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幼い頃からトランプと花札に親しみ、パチスロ、競馬、競艇と、とにかく【賭ける】ことが大好き♡日本を飛び出しマルタに上陸、仕事を見つけるまでの1年間、毎日ランドカジノに入り浸りw。そのギャンブル好きが買われ、オンラインカジノ、ブクメのサポート、某大手アフィリエイトのメインライターを務めた後、ここ、ジャパギャンヘ!好きなゲームはテキサスホールデム、BJ、そしてEスポーツベット!ゲーミング業界人とプレイヤーという両方の視点から、皆さんに有益な情報をお届けします♪