マルタゲーミングオーソリティ(MGA/マルタライセンス発行元)は、2021年度の財務諸表とともに年次報告書を公表しました。報告書の概要では、年間を通した当局の活動の概要、地元のランドカジノ業界と、マルタでライセンスを取得し、MGAの規制の下で運営されている世界中のオンラインプロバイダーに関する詳細な統計が、約50ページに渡って掲載されています。
オンラインにおける理論上の最小RTPは、従来の92%から85%に引き下げられ、カジノ運営会社やゲームプロバイダーの収益を押し上げることになりましたが、プレイヤーにとっては打撃となります。
MGAは例年以上に行政処分や警告を執行しており、そのためか2021年暦年ではライセンス取り消しは合計7件に減少しています。
2020年には12件のライセンスが取り消され、2019年には14件のライセンスが取り消されており、2021年に一時停止されたライセンスはなく、2020年には3件、2019年には11件が停止されています。
また、報告書によると「ランドカジノとオンラインゲーミングの両セクターの個人、株主、最終的な受益者、キーパーソンやその他の従業員、企業に対して、1,150件以上の犯罪確率のスクリーニングチェックが実施された」とあります。
さらに3つのライセンス申請が全面的に却下され、「13の個人と会社が、主にマネーロンダリングやテロリズムの資金調達のリスク軽減を理由に、Fit & Proper委員会によってMGAの適正基準に達していないと判断された。」と述べられています。
ニュースソース:https://www.mga.org.mt/wp-content/uploads/MGA-ANNUAL-REPORT-2021-FINAL.pdf