来週末に初開催となるF1ラスベガスグランプリ。多くのF1ファンがラスベガスに押し寄せると予想されますが、ホテル宿泊料金は全体的に1年前発表された料金から平均58%もの価格急落が見られます。
客室料金は毎日変動し、リゾートフィー(アメリカのリゾート地でホテルが独自に課金する追加費用)も変動しますが、ホテルの公式ウェブサイトから調べた価格急落の例を挙げてみましょう。
ホテル | 急落率 | 1年前の料金 | 現在の料金 |
リオ(Rio) | 83% | $566 | $99 |
サーカスサーカス(Circus Circus) | 82% | $649 | $116 |
MGM グランド | 66% | $1,000 | $342 |
ルクソール(Luxor) | 63% | $653 | $242 |
ベネチアン(Venetian) | 52% | $1,499 | $719 |
シーザーズパレス(Caesars Palace) | 41% | $1,291 | $769 |
ベラージオ(Bellagio) | 10% | $1,995 | $1,799 |
宿泊料金の急落は、F1ラスベガスへの関心が低いからというわけではありません。今年がラスベガスでの初開催となるため、妥当な基本価格を示唆する過去のデータがなく、当初各ホテルは楽観的な見方をして宿泊料金をつり上げたと言われています。
ラスベガスグランプリの観戦チケットは10万5,000枚用意されたと報告されていますが、ラスベガスには15万室以上のホテルルームがあります。その多くで1室あたり2人が宿泊すると仮定すると、かなりの部屋が余ることになります。
さらに、普通のホテル部屋には泊まらないセレブや超VIPもいれば、チケット購入者の中には地元の人、エアビーのような宿泊施設を確保している人もいると考えられます。また、F1に興味のない旅行者たちは、この時期にラスベガスを訪れることはないでしょう。
これらの理由によりホテル予約は予想通りに入らず、値下げにつながったようです。
一方、ラスベガスグランプリが開催される来週は、タクシーを利用すると15ドル多く支払わなければなりません。タクシー協会は月曜日、ハリー・リード国際空港と3つのリゾート地区を結ぶタクシー料金に、15ドルの追加料金を一時的に課す試験的プログラムを承認しました。
追加料金はタクシーの既存メーター料金に自動的に組み込まれ、11月15日(水)正午から11月21日(火)正午まで適用されます。タクシー協会によると、これは「ラスベガスF1グランプリの開催期間中、タクシー運転手の労働力参加を促し、旅行客に適切なサービスを提供するため」だとしています。
つまり、タクシー運転手はこの時期、F1の渋滞に巻き込まれることを嫌うため、それに見合うように運賃を値上げせざるを得ないということのようです。協会は、割増料金は全て従業員/運転手に転嫁されると宣言しています。
Uber(ウーバー)などの配車サービスも、F1開催期間中はピーク価格制を採用すると見られています。
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