日本サッカー協会(JFA)は新型コロナウィルス感染症の規制を理由に、今年のクラブワールドカップの開催権を放棄することを決定し、FIFAと協議中であることが伝えられました。
JFAは創立100周年記念事業の一環として5年ぶりに大会を開催する準備をしていましたが、コロナ感染症が増加するリスクや観客数に上限が設けられる可能性があるため、利益を出すことが困難であることがこの決定に至ったようです。
FIFAは代替開催地や日程を決定しておらず、通常は12月に開催されるクラブW杯が年明け以降に延期される可能性もあります。
また、従来の天皇杯決勝戦は元旦に開催されていましたが、クラブワールドカップで空いた12月19日の時期に前倒しとなる可能性も考えられます。そうなれば、日本代表が1月27日と2月1日に2022年ワールドカップのアジア最終予選に参加する予定であることから、選手たちに休息の時間を与えることもできます。
開催断念の決定は、JFAにとって厳しいものでした。2020年度のJFAの利益は2019年度から50億円減の150億円となり、田嶋幸三会長によると今年度は「貯金を取り崩す」ことを余儀なくされ、さらなる試合を開催する余裕がないとのこと。また、JFAは今年度のFIFA総会やイングランドとの親善試合の開催をすでに断念しています。
「ウイルスと共存しながらイベントを開催できる道筋をつけないと、サッカーだけでなく他のスポーツも維持できない」とJFA幹部は語っています。
ニュースソース:https://www.japantimes.co.jp/sports/2021/09/08/soccer/jfa-to-relinquish-club-world-cup/