オンラインカジノ&ブックメーカー Stake/ステークがハッキングされたのは最近のニュースですが、ここ数週間でランドカジノ大手のMGMリゾーツ・インターナショナル(日本初のカジノライセンスを獲得した企業)とシーザーズ・エンターテインメントらも被害に遭っています。
MGMとシーザーズに侵入したALPHVやスキャッタード・スパイダーとして知られるハッカー集団は、製造、小売、技術分野の他の3社のシステムにも侵入し、ホテル&カジノ会員の個人情報を窃取しました。また、MGMリゾート、シーザーズではスロットを含む一部のコンピューターシステムが停止し、インターネット、クレジットカード等の使用、さらにエレベーターや冷暖房などの電力を供給するためにインターネット接続が必要な場面では、電力も利用できない状態が続きました。
MGMとシーザーズは先週、株価下落で市場価値を失い、MGMはラスベガスやマカオで所有するホテルやカジノでのさまざまな運営中断からまだ完全には立ち直れていません。
金銭目的のハッカー集団は、ウェブサイトへの投稿でシーザーズとMGMへのハッキングを告げ、身代金を要求しました。合意に至らなかった場合はさらなる攻撃を行うと警告し、ブルームバーグとウォール・ストリート・ジャーナル紙はシーザーズが1,500万ドル(約22億円)の身代金を支払ったと報じています。
一方、MGMリゾーツは身代金を支払わなかったと伝えられており、専門家によるとこのサイバー攻撃により、MGMは1日当たり800万ドル(約12億円)以上の収益損失を受けた可能性があると推定しています。
セキュリティアナリストらの調査では、最近のハッキングでスキャッタード・スパイダーはALPHVと協力したようだと述べており、より多くのカジノ運営者が自社のサイバーセキュリティプラットフォームを強化しようとしています。
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