オンラインゲーミング業界の大手、エボリューショングループはこれまでに多くの人気ゲームプロバイダーを買収してきました。現在、エボリューショングループは
で形成されています。そのエボリューショングループは、米国ライブカジノ市場でのシェアが低迷する中、アメリカ・ニュージャージー州でオンラインギャンブルが合法でない国でビジネスを行ったとして訴えられています。これは、米国がより厳しい市場であることを示しています。
エボリューションは最近の第3四半期決算で、北米のライブカジノ市場ではまだ成長していますが、乱数ジェネレーター(RNG)ゲームでは成長していません。これまでヨーロッパの大企業は、こういった問題から抜け出す方法として買収に目を向けてきました。
一方、International Game Technology(IGT)は、買収によって市場シェアの強化を検討しているといわれています。その場合、エボリューションが選択の一つになり得るでしょう。ただし、エボリューションが買収される側かという点では疑問があります。
時価総額約190億ドルのエボリューションは、売り手よりも買い手である可能性の方が高いでしょう。このスウェーデン企業の買い手が多くいるとは思えません。
IGTは6月、グローバルゲーミング部門とプレイデジタル部門の戦略的代替案を検討していると発表しました。従って、エボリューションがIGTのオンライン部門の買収を検討していると考えられます。ライブカジノの分野でエボリューションとIGTが組み合わされば、巨大企業が誕生することになります。
しかしそのためには、エボリューションはグレーマーケット(日本のようにオンラインギャンブルが合法でも違法でもない国)の事業を切り離す必要があるでしょう。それでもアナリストは、統合の機が熟していると予想しています。今後の両社の動きに目が離せません。
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