フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領は、「多くの経費を支払い、政府の運営を維持するためにお金が必要だ」として、政策を変え、リゾート地であるボラカイ島でのカジノ営業を解禁しました。
新型コロナウィルスの対策と長期にわたるロックダウンがフィリピン経済に打撃を与え、パンデミックによる重い経済的苦境に加えて同国政府は現在、コロナ感染者の新たな急増にも対処しています。
テレビ演説の中でドゥテルテ大統領は、ボラカイ島のカジノ建設に心変わりしたことを謝罪し「利用可能なソースから資金を確保する必要があり、それがギャンブルによるものであればそれはそれでよい」と述べました。
2018年、ドゥテルテ大統領は、白い砂浜、ターコイズブルーの海、活気あるナイトライフで有名なボラカイ島でカジノを開発・運営することを禁止しました。また、島のホテルやレストランなどの事業者が汚水を直接海に流して【掃き溜め 】にしていると非難し、島を6カ月間閉鎖、環境浄化を行うよう命じたのもこの年でした。
GalaxyとAlliance Groupの両社は以前、ボラカイ島に統合型カジノリゾートを建設・運営する暫定ライセンスを保有していましたが、「ギャンブル嫌い」と知られるドゥテルテ大統領の禁止令により、この2つのライセンスは停止されていました。
大統領が禁止令を解除したというニュースを受けて、 Alliance Groupはボラカイ・ニューコーストでのカジノ計画を進めると述べています。
ドゥテルテ大統領の5年間の在任期間中、ギャンブル関連の政策を覆したのはこれが初めてのことではありません。以前にも、フィリピン経済への追加資金の確保を目的とした新しいPIGO(Philippine Inland Gaming Operators)スキームの下で、オンラインギャンブルをフィリピンの住民に提供することを許可してもいます。
ニュースソース:https://asia.nikkei.com/Business/Media-Entertainment/Duterte-drops-Boracay-casino-ban-opening-door-for-Macao-s-Galaxy