キュラソーのゲーミングライセンスはこれまでかなり自由な制度であったため、カジノ事業者にとっては垣根が低いことで知られていました。しかし同国当局がギャンブル産業を全面的に見直し、新しい規制当局の導入を計画しており、これからオンラインギャンブルに変化がありそうです。
閣僚評議会はギャンブル産業を見直すための法案を既に承認しており、この新しい規制によりキュラソーはCuraçao Gaming Authority(CGA)と呼ばれる新しい独立ギャンブル規制当局を設立する見込みです。
CGAはB2BおよびB2C事業者にライセンスを発行し、政府はギャンブル分野からの収入を増やす計画です。既存のサブライセンスは新システムに統合され、12ヶ月内にサブライセンスを移行することになります。
マルタ・ゲーミング・オーソリティ(MGA)の元CEOで、キュラソー島のオーバーホール・プロセスのコンサルタントであるマリオ・ガリア氏は、事業者が業界標準を守らない場合、CGAはライセンスを取り消す権限を持つとも付け加え、B2C事業者のライセンス料の増額措置が適用されます。
ライセンス取得者は、最低3人の重要なポジションにつく従業員がキュラソー島を拠点とすることが求められ、アンチマネーロンダリング対策の強化も適用されることになっています。
キュラソー島のハビエル・シルバニア財務大臣はギャンブル改革について語る一方で、規制強化の結果、オペレーターが撤退することになっても問題はないと語り、新法案によって監視プロセスが「政府の管理下」に置かれるようになると指摘しました。
事業者がキュラソーライセンスから撤退することを問題視しない理由について、シルバニア氏は「現在、国が事業者から多くの利益を得ているわけではない。政府が滞留を望むのは、【ルールを遵守する企業】である」と述べました。さらに、キュラソー島に少なくとも3人の主要な従業員を置くことは不可欠なルールであり、それを変更することはないと述べています。
また、「事業者がキュラソー島で会社を設立し、たとえ少額であっても税金に貢献することは政府にとって重要なことだ。キュラソーに会社があっても、国にお金が入らないのは好ましくない」とシルバニア氏は説明しました。
キュラソーライセンスは、12,000ものサイトが未認可の商品を提供していたことが判明して以来、水準の高さが疑われていました。
キュラソーはオランダの構成国の一つであることから、新システムはオランダ政府とキュラソー島政府の共同作業となります。この法案はこの後、諮問機関に提出され、そこで調整が行われ、その後国会に提出される予定です。シルバニア氏は、2022年末までに法案が承認されることを期待しています。
ニュースソース:https://igamingbusiness.com/legal-compliance/regulation/curacao-to-overhaul-regime-with-new-regulator-higher-bar-to-entry/
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