2003年のWSOPメインイベントで優勝し、オンラインポーカーの火付け役となったポーカープロ、クリス・マネーメイカーは、4月にオンライン決済サービス【ペイパル/PayPal】に没収された12,000ドルの資金に関してベンサモカン法律事務所に依頼し、連邦裁判所でペイパルホールディングス社を相手に訴訟を起こしました。
マネーメーカーはペイパル口座の資金12,000ドルが数ヶ月間凍結された後、これらの資金を永久に差し押さえるというメッセージをペイパルから受け取りました。
問題の資金は、マネーメーカーが昨シーズンに11人の友人と参加したファンタジー・フットボール・リーグに関連しているようです。各プレイヤーはペイパル経由でマネーメーカーに1,000ドルのプール金を送り、マネーメーカーは12,000ドルを自分のペイパル口座に保管し、シーズン終了後に勝者に支払うことになっていました。
ペイパルの言い分は、ギャンブル目的でペイパルを利用することは規約に違反しているというもの。ただ、決済サービス企業はなぜユーザーにサービスを停止するのではなく、資金を没収する権利があるのかは明らかではありません。
さらには、ペイパルがユーザーから資金を没収するのは今回が初めてではないようです。ツイッターでマネーメーカーがこの事件を取り上げて以来、ペイパルに資金を没収されたというポーカープレイヤーや消費者たちからの声が多数寄せられており、マネーメーカーの訴訟はかなり大規模な集団訴訟に発展する可能性があります。
すると突然、ペイパルは資金の差し押さえを撤回し、6月にマネーメーカーに返金。
しかしマネーメーカーは「自分の地位とソーシャルメディアのチャンネルを使ってこのような不道徳で違法な行為を暴露し、他の人にもペイパルに対する訴訟に参加してもらうつもりです。私が起こしている訴訟は今後も続きます」と語っています。
ニュースソース:https://www.poker.org/moneymaker-loses-12k-to-paypal-small-print/