違法オンラインギャンブルやオンライン詐欺によってイメージダウンしたカンボジアは、そのイメージを一掃しようとしています。
8日に逮捕された20歳から42歳の25人を含む日本人グループは、8道府県で主に高齢の被害者から少なくとも2億4,600万円をだまし取り、カンボジアで拘束されました。今回の摘発は、日本当局が詐欺に関する苦情を受けて行われました。
この逮捕は、4月にカンボジアで電話詐欺やオンライン詐欺に関与した疑いのある19人の日本人を強制送還した事件に続くものです。これらは、サイバー犯罪の多いシアヌークビルという街で行われていました。
容疑者たちは拘束された後、強制送還のためのプライベートチャーター便が手配され、日本の飛行機であったため、日本当局は機内で25人全員を特殊詐欺の疑いで逮捕しました。
捜査関係者によると、今年8月ごろ、北海道に住む70代の女性に電話をかけ、老人ホームに入居する権利を獲得したと主張し、現金45万円をだまし取ったということです。
拠点のアパートの一室からは複数のパスポートがまとめられた状態で見つかっており、逃亡できないよう管理されていた可能性があります。
この詐欺グループの身柄拘束の直前に3人が逃走し、隣国のタイに逃れたと見られており、現在も逃走中です。
カンボジアでは、日本だけでなく、ベトナムやミャンマーなど他の国々もオンライン詐欺のターゲットにしています。
アジア各国から儲かる仕事と偽ってカンボジアで働くよう誘われたという報告があり、その多くがカンボジアに到着するや否や、世界中の個人をターゲットにしたオンライン詐欺や違法賭博に参加させられ、抜け出すには逃亡するか、身代金を支払うしかありません。
カンボジアはこれらの問題に対処すべく、2020年にオンラインギャンブルを全面的に禁止しましたが、プノンペンやシアヌークビルといったカンボジアの都市で活動する犯罪組織に、日本人がますます狙われやすくなっていると言われています。
画像:The Japan News/Khmer Times
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