連邦当局は、ワールド・シリーズ・オブ・ポーカー(WSOP)で2度ブレスレットを獲得したポーカープレイヤー、ブレント・カーター(73)が、ニューヨーク州ギャンブル委員会(NYSGC)に白い粉が入った手紙を送り、脅迫電話をかけたことを認めたと発表しました。
裁判資料によれば、カーターの行動はハーネスレース(繋駕速歩競走)のドライバーとしてのキャリアを台無しにされたとして、45年間規制当局に抱いていた恨みによるもの。
1976年、NYSGCは不正行為の疑惑を調査するため、カーターを約1ヶ月間レース出場停止にしました。その後カーターの疑いは晴れ、ライセンスは復活しています。
その後カーターはラスベガスに移住し、ポーカーで成功を収めましたが、過去45年間にわたり定期的にNYSGCに電話をかけ、レースへの大志を打ち砕いたと非難してきました。
こうした電話は2017年10月から2019年11月にかけてより脅迫的になり、ラスベガス大虐殺事件の直後には、「ラスベガスの銃撃犯は君たちを見逃したようだ」と電話メッセージを残しています。別のメッセージでは、NYSGCの職員を「邪悪で不誠実な人々」「訴追されていない犯罪者」などと表現しています。
また、2019年から2021年にかけて、カーターはNYSGC事務所に白い粉などが入った封筒を4通送り、これらは法執行機関とHAMZATが介入し、危険な化学物質ではないかの調査が行われました。研究所の分析では、粉末は砂糖、滑石粉、乾式壁など、無害な物質であることが判明しています。
カーターは1991年にセブンカードスタッドで最初のWSOPブレスレットを獲得し、1994年にオマハハイで2個目のブレスレットを獲得、その1年後にはメインイベントで3位に入賞するほどのスキルを持つプレイヤーです。
37年にわたるカーターのポーカーキャリアで、トーナメントの総獲得賞金は3百万ドル(現在のレートで4億円)以上にのぼり、現在、世界ランキング600位に位置しています。
カーターは5月19日に判決を受ける予定です。
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