試合開始と同時にギブアップしたボクサー、その理由は？！

9月9日に行われたニューフェル・ウアタ／Newfel Ouatahとサイモン・キーン／Simon Keanのボクシング試合は、ファンやスポーツベッターの間で何十年も語り継がれることでしょう。

フランス人ボクサーのウアタは、一発の打撃も受けずに試合に敗れました。というのも、試合開始のゴングが鳴ると、ウアタが膝をついたのです。

16秒後、カナダ・モントリオールのカジノで行われた試合は終了しました。レフェリーは何が起こったのかを理解するやいなや、キーンを勝者と宣言しました。

この出来事は、ボクシング史上、最も物議を醸す降伏になるかもしれません。対戦相手のキーンでさえも状況を把握できず、ウアタがひざまずくと強烈な一撃を与えようとしました。しかしレフェリーがそれを防いだのです。

降伏の理由とは

ウアタの行動はソーシャルネットワークで拡散され、その理由を誰もが知りたがりました。八百長の疑惑、社会的抗議などが噂されましたが、数日後、レアル・マドリードのスター、カリム・ベンゼマのいとこでもあるウアタは、保険に加入していなかったため降伏したことを明かしました。

フランスボクシング連盟がウアタの保険加入の要求を拒否したため、行動を起こさざるを得なくなったと主張しています。しかしこの問題に対するウアタの対処の仕方は間違っている、という声もあり、調査によって制裁や停職処分を受ける可能性もあります。

さらに、ウアタは保険に入っていたのです。もしウアタが試合の主催者にこの問題を相談していれば、同社が主催する試合には保険が適用されていたことを知ったはずです。

ギネスブックによると、史上最短の世界タイトルマッチは20秒となっています。今回の試合はそのレベルの戦いではありませんでしたが、それでも史上最短の試合の一つとして記録されるでしょう。

スポーツベッターも困惑

スポーツベッターにとってこの試合は、ウアタの方がリングでより多くの経験があるものの、キーンの方が安定していると見なしていました。

しかしベッターたちは、この試合がこんなに早く終わるとは思っていなかったでしょう。更に、このような奇妙な結果になろうとは想像もしなかったはずです。

ブックメーカーはこのような異様な試合結果に対する払い戻しについて、さまざまなポリシーを持っています。多くの場合、試合があれば勝者がいる、というスタンスです。このケースではキーンがTKOを達成したため、ブックメーカーは全ての的中ベットに支払いを行いました。

しかしキーンの方がかなり有利な試合と思われるオッズが提供されていたため、混乱を招くことはなかったようです。

ニュースソース：https://www.boxingscene.com/newfel-ouatah-explains-reason-ring-protest-against-simon-kean-purse-withheld–168971

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