カジノでブラックジャックをプレイ中に心臓発作を起こし、後に死亡した男性の遺族が、WynnResorts(ウィンリゾーツ)社を訴えました。
死亡した男性はアメリカ・フロリダ州の著名な弁護士であるDavid Jagolinzer氏で、昨年4月、ウィンリゾーツ社が保有するホテルWynn LasVegas(ウィンラスベガス)のカジノでブラックジャックをプレイしている最中に心臓発作を起こしました。遺族によると、ブラックジャックディーラーは、 Jagolinzer氏がテーブルで意識を失い、うつ伏せの状態になった後でも、テーブルにいた別のプレイヤーにカードを配り続けたとのことです。
また、カジノの警備員はライブセキュリティ映像で Jagolinzer氏の意識不明の状態を確認できたにもかかわらず、何もしなかったとしています。
Jagolinzer氏の異変に気が付いたのは別のブラックジャックのディーラーで、その時にはすでに16分間が経過していました。その際警備員がAED(自動体外式除細動器)を持ってテーブルに現れましたが、その使用方法について適切に訓練されていませんでした。
Jagolinzer氏はその後救急車により搬送されましたが、6カ月後、脳への酸素不足の結果による「無酸素脳症」で息を引き取りました。
遺族はウィン・リゾーツ社を過失致死で訴えています。遺族は、ウィン・ラスベガスの従業員がJagolinzer氏が緊急事態に陥っていることにもっと早く気が付くべきだったと主張し、そうしていればまだ生きていたかもしれないと訴えています。