投資家から800万ドル(約11億2千万円)を騙し取り、その金でラスベガスを豪遊していたとして逮捕されていたカリフォルニアの美人弁護士が、電信送信詐欺とマネーロンダリングの罪状を認めました。
サラ・ジャクリーヌ・キング/Sara Jacqueline King被告(39)は、自らを「Slots Whisperer(=スロットを操る達人、というような意味があるものと思われます)」と呼び、何度もジャックポットを当てていると豪語していました。しかし実際には、家族や友人を騙し、自身が立ち上げた会社King Family Lending LLCを通じて投資家から受けた資金をラスベガスでの豪遊生活に充てていました。
常にクリスチャン・ディオールで全身を包み、さながらハリウッドスターのようなその目立つ容貌を持つキング被告は、「オレンジ州のアンナ・デルヴィ/Anna Delvey」とも呼ばれています。
*Anna Delveyは2013年から2017年にかけて裕福な相続人を装い、ニューヨークの上流階級の社交の場に現れた有名な女性詐欺師。高級ホテルで贅沢な生活を送っていた
キング被告は夫である元ウェストハリウッドのレストラン経営者で、イランのパフラヴィ王女の孫であるとされるパフィラヴィ/Pahlavi氏とともに高級ホテル、ウィン/The Wynnに6ヶ月間滞在し、四六時中ハイローラーとしてギャンブル生活を送っていたといいます。
ウィン・リゾートではキング被告とパフィラヴィ氏はVIP待遇を受け、高級レストランで無料で食事をし、かずかずのコンサートやイベントにも無料で参加していました。
キング被告が滞在していた部屋は、カジノで一日あたりの30万ドル以上を賭けるVIP客にのみ提供されるウィン・リゾートでもっとも高級なスイート・ルームでした。
夫のパフィラヴィ氏は、妻のキング氏の計画が破綻し始めた昨年11月、モロッコに逃亡しました。それまでは、妻の豪遊やギャンブル生活はカジノでの勝利金から捻出したものだと信じていたと主張しています。
またパフィラヴィ氏は、最大の出資者であるスイス人銀行家であるライス/Reiss氏にキング被告を紹介したことと、キング被告の会社の帳簿を一部保管している他は、被告のビジネスとはほとんど関わりがないとも述べています。
銀行家のライス氏はパフィラヴィ氏と35年来の友人関係にあり、自身の会社LDRインターナショナル株式会社を通じてキング被告の会社キング・レンディングに投資していました。ライス氏は有名セレブであるキム・カーダシアンの「ヘアエクステンション担当者」のビジネス拡大を信じて融資を行ったとも報道されています。キング被告は、「私は一時期カーダシアンのヘアエクステンション担当者の弁護士をしていて、彼女の帳簿にアクセスすることができた。彼女はよい金を稼いでいる」と書き残しています。
キング被告は、金をだまし取った5人の投資家に計8,785,045ドルを支払うことに合意しました。判決次第では最長で20年の懲役刑に処される可能性があるということです。
こんな弁護士もいました・・・
米国の「宝くじ弁護士」が大口当選者を詐取した罪で有罪判決
ニュースソース
:https://www.lamag.com/citythinkblog/slot-whisperer-lawyer-and-accused-scammer-now-gambling-in-disguise/
:https://nypost.com/2023/06/13/sara-jacqueline-king-who-blew-8m-of-clients-money-in-vegas-will-plead-guilty/