フランスのビジネスマン、そしてハイステークスポーカープレイヤーであるアルノー・ミムラン/Arnaud Mimran(49歳)は、2016年にスイスの金融業者ヨミ・ロドリッグ氏の誘拐を首謀した罪で、先週、13年の刑期を言い渡されました。
すでにミムランは、2016年に炭素付加価値税詐欺の罪で有罪判決を受けており、現在8年の懲役刑に服していますが、4月には10年前に起きたとされる2件の殺人事件で起訴されました。
検察によると、そのうちの1件はミムランのビジネスパートナーであるサミー・スーイドを2010年に殺害、2011年には億万長者の義父クロード・ドレーを殺害したと主張しています。
ミムランはフランスの大富豪として知られており、不動産業で財を成したと言われています。パラグアイ出身のスーパーモデル、クラウディア・ガランシアと交際していたこともあり、友人であるイスラエルの元首相、ベンジャミン・ネタニヤフに100万ユーロ(1億円以上)の政治献金をしたとも語っています。
ミムランはハイステークスポーカーのキャッシュゲームをよくプレイしていましたが、時にはトーナメントにも参加していました。2012年、ポーカー界初となった7桁(億円)バイインのWSOP「Big One for One Drop」に参加を予定していましたが、ミムランはこのイベントを辞退し、$50,000の預り金を失ったことも。
2015年の誘拐事件では、ロドリッグ氏はサビル・タイトウ率いるギャングに車に押し込まれ、6日間監禁されたと証言。この間ロドリッグ氏は、ミムランが制御するCassidy Ventures Incというシェル企業の株式260万ドルを購入させられました。
ところがタイトウは殺害され(誘拐事件とは無関係)、ギャングはリーダー不在の状態になりロドリッグ氏を釈放しましたが、そうでなければ殺される予定だったとロドリッグ氏は語っています。
ミムランは先週の判決を受けて独房に戻った後自殺を図りましたが、看守が介入、彼の弁護士によると入院しているとのことです。