ブックメーカーやオンラインカジノ、オンラインポーカーを未成年者が利用できないのは周知の事実。
18歳未満はベットできないのはもちろん、登録すらできません。また、利用者には20歳以上、21歳以上であることを求めているギャンブルサイトもあります。
このように、「賭ける側」が成人年齢に達していなくてはならないのはよく知られている事実です。ではアマチュア競技の「賭けられる側」である【高校野球】はどうでしょうか?
そんな気になる高校野球への賭けについてジャパンギャンブラーズは調査してみました。
甲子園といえば夏の風物詩。毎年数々のドラマを生み出しています。
開催中、高校野球のマーケットを提供しているブックメーカーがあります。高校野球は多くのプロスポーツに負けず劣らず素晴らしい注目イベントですが、気になるのはベットする対象です。すなわち、高校球児は18歳未満を多く含むアマチュア競技者ということ。
ジャパンギャンブラーズで紹介しているサイトはすべてライセンスを取得したうえで運営しているサイトですが、果たして高校野球に賭けることは許されているのでしょうか?
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厳格なことで知られているMGAライセンス。オペレーターが遵守すべき規定が数多くあるのはもちろんのこと、プレイヤーにとっても厳しく、一定の取引後はSOWQ(資金源に関するアンケートなど)ドキュメントの提出が求められます。厳しい分自由度が少ないということが難点ですが、信頼度は抜群です。
MGAライセンスはオペレーターに未成年選手個人をベットの対象にしたマーケットの提供を禁じています。
ただしチームにベットする場合は許容されています。未成年選手個人へのベットはNGということなので、例えば、「AチームのB選手がホームランを打つ」などのマーケットは提供できないということになります。
多くの人気ブックメーカー、オンラインカジノを抱えるキュラソーライセンス。非常に知名度のあるライセンスですが、MGAライセンスほど厳格ではなく、比較的緩やかな規定でも知られています。オペレーターにとってもプレイヤーにとっても自由度が比較的高いのが特徴です。
ではそんなキュラソーライセンスは高校野球を対象にしたベットに対し、どのような立場を取っているのでしょうか?
結論を言うと、キュラソーライセンスでは未成年者をベットの対象にしたマーケットについて特に規定はされていません。
推奨しているわけではないのですが、オペレーターが高校野球の個人別マーケットを提供していてもお咎めはありません。
すべてオペレーターの判断に委ねられています。
日本人の私たちにはあまりなじみがありませんが、世界的にはMGAライセンスより厳格であることで有名なスウェーデンのSpelinspektionen(スぺリンスペクショネン)。スウェーデン在住のプレイヤーに向けてサービスを提供するオペレーターを規制している、スウェーデン政府の行政機関です。
スロットの各スピン間のインターバルを3秒以上設けることが義務付けられていたり、ボーナス制限、入金制限等かなり厳しい規制を設けています。
そんなスウェーデンライセンスは、未成年を含むチームへのベットには条件付きで認めています。その条件とはチーム内の選手のうち半数以上が18歳以上であること。
2021年にはベット365/Bet365が、その前年に34人チームで24人が未成年だったチームのマーケットを提供したとして罰金を課せられました。
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ベットウェイ/BetwayはMGAライセンスの下運営しており、未成年者の個人選手を対象としたマーケットは提供することが許されていません。
加えて、ベットウェイ自体がこのことを意識して対応しています。未成年者が多く含まれる競技の場合、トレーダーにより細かいチェックが行われています。
先に述べたように未成年者が含まれていても、チームにベットするのは禁止されているわけではない、ということで、例えばeスポーツでチームに未成年者を含む場合でもオッズは提供されています。しかし、「A選手が得点する」などの、個人にベットするマーケットには未成年選手の名前は省かれています。
高校野球は取り扱っていません。
これは、過去の成績など選手やチームに関する正確なデータを入手できないため、そもそもそのようなマーケットのオッズを出すことは公正ではないという考えも重視されています。この理由により大学バスケットなどのアマチュア競技も取り扱っていません。
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比較的最近日本マーケットをオープンしたクラウドベット/Cloudbet。キュラソーライセンスを保有し運営しています。
先にも述べたようにキュラソーライセンスでは、未成年者に対するベットに関する明確な規定はありません。というわけでクラウドベットが高校野球マーケットを提供したとしても、ライセンス側からペナルティを受けることはありません。
しかし、クラウドベットはアマチュア競技であり未成年者選手がいる高校野球マーケットの提供は社会通念上問題があるという考えのもと、自主規制を行っており、提供していません。
ただし、その競技を生業にしている競技の場合は異なります。
ベットウェイでも挙げましたが、eスポーツの場合はプロ競技ということもあり、未成年選手が含まれていたとしてもマーケットは提供されています。また、未成年選手個人に対するベットも取り扱っています。
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こちらはキュラソーライセンスの下、高校野球など未成年者を含む試合マーケットを提供しているパターンです。
すでに述べたように、キュラソーライセンスでは個人競技やチーム競技に関わらず、未成年者に対するベッティングは特に規制していません。サイトでマーケットを提供するかどうかはオペレーターの判断となります。
クラウドベットとは異なり、ビーベット/BeeBet、コニベット/Konibetとベットチャンネル/BetChannelは特に高校野球に関しては自主規定をおこなっておらず、春・夏の高校野球のマーケットを提供しています。
未成年者を含むアマチュア競技である高校野球などのマーケットに賭けることは許されているのかどうか?の問いに関しては・・・
ということが分かりました。マルタライセンス、キュラソーライセンスともチームへのマーケット提供は違反ではありません。
プロ競技かアマチュア競技なのか、公正なオッズが出せるのか否かなど、判断基準がブックメーカーにより様々なのも興味深いところです。
ライセンスがこういったマーケットを扱うかどうかの判断をおおむねオペレーターに委ねているのと同じく、実際に賭けるかどうかは私たちベッターの判断になります。
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