カジノテーブルゲームで最も人気なのが【バカラ】ではないでしょうか。
また、世界中のハイローラー(高額ベットをするプレイヤー)が好んでプレイするのもバカラです。
【運】に左右されるゲームをなぜハイローラーが好むかは謎ではありますが・・・
バカラのルールを説明するいくつかのサイトでバカラをイタリア語だと言っているサイトが多くありますが、みなさん、バカラはフランス語です。きっと誰かが最初にイタリア語だと言ったのを、みんながコピーしちゃってるのでしょう。
バカラはフランスの街の名前で、高級クリスタル製品でも有名な場所です。Baccaratの綴りからも明らかにフランス語なのが分かりますね。
バカラと同様のカジノゲームで、【プントバンコ】と呼ばれるものがあります。こちらはイタリア語です。
バカラの発祥ははっきりしていませんが、15世紀末、シャルル8世の治世中に伊仏戦争から帰還した兵士によってこのゲームがイタリアからフランスに渡ったという説があり、個人的にはこの説が最も有力なのではないかと考えます。
もともとは現在のバカラとはちょっと違ったゲームだったようですが、時が経つにつれ現在のルールとなったものが「バカラ」と呼ばれるようになりました。
というワケで、バカラもプントバンコもカジノによって若干のバリエーションの違いがある場合もありますが、この2つは同じルールのゲームです。
強いて違いを言えば、プントは「プレイヤー」、バンコは「バンカー」となります。タイは「パレッジョ/Pareggio」と表記されていることでしょう。
それでは、日本人プレイヤーにも人気のバカラのルールを、ちょっとした攻略法/勝ち方を交えてご紹介します!
ブラックジャックに比べると用語も少なく、覚えやすいかと思います。
まず、ルールを知らない方はテーブルの「バンカー」「プレイヤー」を見て、プレイヤー(あなた)とディーラーの勝負だと勘違いする方も多いかと思います。
ワタクシもランドカジノで最初に見た時はそう勘違いし、「あれ?なんでそうなるの?」と思うことが度々あり、難しいゲームだな、と感じたのを覚えています。
しかしバカラは、「バンカー」と「プレイヤー」のどちらが勝つか、もしくは「引き分ける」かを予想するゲームです。
スポーツベットに近いですね。AチームとBチーム、どちらが勝つか、もしくは引き分けるかを予想して賭けます。
そうだと分かるととてもシンプルなゲームだったことが分かり、ブラックジャックと違って、カードを引くか引かないか、という選択を迫られることなく、ルールに沿ってディーラーによりカードはめくられます。
A(エース):1
2~9:そのまま数字で数えます
10/J/Q/K:0として数えます
バカラでは数字が2桁になったら、下一桁の数字のみをみて勝敗を決めます。
数え方の例
バカラではジョーカーを除いた52枚のカードを8デッキ(6デッキのカジノも有)使用します。テーブルごとに最小/最大ベット額が決まっているので、参加する前に確認しましょう。
ほとんどのランドカジノでは、プレイヤーはカードに触れてはいけません。しかし一部のカジノのハイローラーテーブルでは可能なことも。
① 参加したいステーク(ベット額)のテーブルが決まったら、「バンカー」「プレイヤー」のどちらが勝つか、もしくは「タイ/引き分け」になるかを予想し、予想した場所にベット額を置きます。
②「バンカー」「プレイヤー」共に2枚のカードが伏せられて(フェイスダウン)配られます。
③ ディーラーが各2枚のカードをめくり、どちらかが8、または9の場合、ナチュラルウィンとなり、その場で勝敗が決まります。
カードをめくる際、数字が見えるか見えないかのきわどいところでゆっくりとカードをめくっていくバカラを、スクイーズバカラと呼びます。このじらしながらめくる動作を「絞り」とも呼んでいます。高額ベットをした時のスクイーズは、より緊張感を高めてくれます。
どちらかが8、9にならなかった場合、プレイヤーに3枚目のカードが配られるかどうかはプレイヤーのカード合計数によります。
④ バンカーの3枚目のカードはバンカーの合計数とプレイヤーの合計数から、以下の条件で引くか引かないかが決まります。(以下の表参照)
バンカー2枚のカードの合計数が0~2の場合
バンカー2枚のカードの合計数が3の場合
バンカー2枚のカードの合計数が4の場合
バンカー2枚のカードの合計数が5の場合
バンカー2枚のカードの合計数が6の場合
バンカー2枚のカードが7/8/9の場合、3枚目は引かない
こう書くと複雑に思えますが、これらの一連の作業はディーラーが3枚目カードのルールに沿って行います。
あなたは何もする必要はありません。プレイヤー側よりも、ディーラーの「仕事」として難しいゲームと言えますね。
たとえあなたがこの3枚目カードのルールを知らなくても、全く問題なくプレイできますが、知っておくと新米ディーラーなどが間違えてカードを配った際に指摘することができます。
H=ヒット(3枚目カードを引く)
S=スタンド(3枚目カードは引かない)
バンカー2枚の合計数 | プレイヤーの3枚目のカード | ||||||||||
3枚目なし | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | |
0 | H | H | H | H | H | H | H | H | H | H | H |
1 | H | H | H | H | H | H | H | H | H | H | H |
2 | H | H | H | H | H | H | H | H | H | H | H |
3 | H | H | H | H | H | H | H | H | H | S | H |
4 | H | S | S | H | H | H | H | H | H | S | S |
5 | H | S | S | S | S | H | H | H | H | S | S |
6 | S | S | S | S | S | S | S | H | H | S | S |
7 | S | S | S | S | S | S | S | S | S | S | S |
バカラでの配当金は、
「バンカー」「プレイヤー」、どちらも1:1($1ベットすると$1の配当金で$1の利益となる)の配当
です。しかし、
「バンカー」に賭けて勝利した際に限り、5%のコミッションが引かれます。
つまり、$10をバンカーに賭けて勝つと、$9.5の配当(利益)が支払われます。
また、「バンカー」「プレイヤー」のどちらかに賭けて「タイ」だった場合、賭け金は返金されます。
「タイ」に賭けて勝利した場合、カジノによって異なりますが、最も一般的な配当は 8:1($1をタイに賭けて勝利すると、$7の配当)となっています。
「タイ」に賭けて引き分けとならなかった場合、賭けは負けと見なされます。
最近では「ノーコミッションバカラ」という、コミッションなしのバカラもオンラインカジノにはあります。
また、サイドベットのあるバカラテーブルもあります。
プレイヤー/バンカーペア(2枚のカードが同じ数字)や、パーフェクトペア(2枚のカードの数字・スート共に同じ)、ナチュラルで勝利するといったサイドベットが最もよく見かけるものですが、当たると大きな配当(5:1~200:1)があります。
「バンカー」「プレイヤー」のどちらかに賭けて「タイ」だった場合、賭け金は返金されるテーブルと、「負け」とみなされるテーブルとがあります。
この場合、カジノのハウスエッジ(取り分)は高くなるので負ける確率が高くなります。
細かいルールを確認して参加するようにしましょう。
ゲーム事態は何ら変わりはありません。
「カードカウンティング」というカードの数を数えて次に出るカードを予想するというストラテジーがありますが、ランドカジノでは禁止されています。
あからさまに記録しているともちろんのこと、グループでカードカウンティングを行っているのがわかると蹴りだされます。
このストラテジーはブラックジャックで最も有効ですが、バカラでも使えるのでは、と考える方もいるようです。
個人的には、バカラのカードは最高3枚のみ、テーブルに現れるカードの数が少ないことや、カードを引くか引かないかはルールに沿っている事から、バカラで有効とは思えません。
オンラインカジノだと画面の前でいくら記録していようがカジノにはわかりませんから、試す方もいるのでは?
確かにオンラインカジノではカジノ側はあなたが何をしているか見えませんが、怪しいと思われるプレイヤーの場合はベットパターンを検証し、カードカウンティングやその他のストラテジーが使用されていると判断した場合はアカウントのブロック、勝利金の没収もあり得るので気を付けましょう!
バカラのハウスエッジはブラックジャックよりは高いですが、ルーレットより低くなっています。
タイになったら賭け金は戻ってくるんだし、だとしたらバンカーとプレイヤーの勝率は50/50だよね?と思ったら大間違い。
ここでカジノ側のハウスエッジを見てみましょう。
デッキ数 | プレイヤーにベット | バンカーにベット | タイにベット |
6デッキ | 1.24% | 1.06% | 14.44% |
8デッキ | 1.24% | 1.06% | 14.36% |
あなたが「プレイヤー」にベットし続けた方が、カジノには儲けがあるのです。
2者選択なのに何で?と思っている方、それは、バカラの3枚目カードのルールによるものです。
バカラはまずプレイヤーとバンカーの両方の数字を見て、プレイヤーが3枚目のカードを引くか引かないかが決まります。
引いた場合のカードによって、バンカーが3枚目を引くか引かないかが決まります。
言い換えると、プレイヤーの結果によってバンカーはどうするかを決めているといるようなもの。
3枚目カードのルールは、バンカーに有利なようになっているのです。そのため、あなたがバンカーに賭け続けるとカジノの利益は減ります。そこでバンカーで勝利するとコミッションが発生するのです。
というわけで、数学的には
となります。バンカーに賭け続けろとは言いませんが、確率というものは試料が多いほど結果は確立に近づきます。バンカーとプレイヤーの勝率は頭に入れておくといいでしょう。
また、タイ(プレイヤーまたはバンカーに賭けてタイだった場合に負けとみなされる場合)、そしてサイドベットに賭けることはお勧めしません。当たれば配当は大きいですが、確率としては外れる可能性の方がはるかに大きく、ハウスエッジを見ても「カジノの儲けどころ」ということが理解できるでしょう。
また、ベット額を上下することをおすすめします。同じベット額で賭け続けることは、ハウスエッジの確率により近づこうとしている行為とも言えます。
最後に、オンラインカジノのバカラテーブルの画面には罫線という、過去の結果の記録が表示されています。この表を見てゲームの流れを読み、次の結果を予想するのに役立てるのも良いでしょう。
基本的にバカラは【運】に左右されるゲームです。以上の確率を念頭に置き、ゲームの流れを見ながらプレイしてみましょう♪
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