スポーツ試合において、「ホームチームが有利」だという事を聞いたことがある人も多いのでは。
実際に、ホームチームはアウェー(ビジター)チームよりも勝率が高いのでしょうか?
その答えは「イエス」です。
ホームの勝率が高い理由はなに?と疑問をお持ちの方もいらっしゃるはず。
特にスポーツベットを行う際には、各チームのあらゆるアドバンテージを考える必要があり、「ホームアドバンテージ」と呼ばれるホームチームに有利に働く要因を考慮しなければなりません。
まずはホームチームの勝率が高い理由を見ていきましょう。
ホームチームは本拠地の天候やホームフィールド(スタジアムやアリーナ)に慣れているから、というのが勝率の高さに影響を与えているように思えますが、それ以上にもっと勝率に影響する要因があります。
ホームアドバンテージがどのくらい影響するのか、どのスポーツがホームの勝率に大きく影響するのかを知り、スポーツベットの際にはこれらのホームチームの優位性を考えたうえで予想しましょう。
ホームチームのファン/サポーターが多いほど、チームにとって有利に働きます。
これは単純な人間の心理であり、応援によって良いパフォーマンスを発揮できるのです。反対にアウェイ(ビジター)チームは、ブーイングなどによりミスをしやすくなります。
さらに、観客動員数の多いスポーツでは、ホームチームがより有利になることがわかっています。特にファンが派手に応援できるスポーツでは、ますますホームチームが有利になる傾向にあります。
だからこそ、 スポーツでは野次を飛ばしたり手に負えないファンを抑制し、試合の途中で退場させられてしまう人(他にも理由はありますが)もいるのです。ファンの応援やその雰囲気は、プレイヤーたちの心理に影響を与え、ホームチームの選手にアドレナリンと自信を与えるのです。
このように、賑やかなファンのいるスポーツではホームチームの優位性にもっと注意を払い、結果を予想しましょう。
当然、ホームチームは本拠地で快適に過ごすことができるうえ、フィールドやコートのことをよく知らないアウェイチームに対して有利になります。
慣れたホームでプレーすることによる快適さは大きな利点となりますが、さらに大きな要因は、どちらのチームがより質の高い休息を得られるかということにあります。
移動はただ座っているだけでも肉体的に疲れ、プロアスリートにさえも影響を与えます。厳しい移動スケジュールは実際、選手のパフォーマンスに影響を与えることがわかっています。
ホームチームは移動しなくてもよいので十分な休息が得られますが、特にNBA(バスケ)などの選手だと身体も大きいので、移動中はなかなか快適に休息することは難しそうですね・・・
一般的にホームチームの審判の、無意識なひいき(偏り)があるという考えもあります。
審判は公平であろうとしますが、審判もとうぜん好きなチームというものがあり、勤務地の近くに住んでいることが多い傾向にあります。
シカゴ・ブース・レビューのNBA(バスケ)調査によると、審判は無意識のうちに自分が応援するチームがトップになってほしいと思っているという結果があります。
また、シカゴ大学ビジネススクールが、サッカー、アメフト、野球、アイスホッケー、バスケットボールなどのデータを分析したところ、ビデオ判定が認められない審判の裁量による部分については、明らかに審判の「ひいき」によるホームチームに有利な判定が多いということがわかりました。
しかしこれらの判定は意図的に行われたわけではなく、無意識に、またはホームチームのファンの望みに同調してしまう傾向にあるという、人間の心理によるものと見られています。
すべてのスポーツにおいて多かれ少なかれホームチームが有利といえますが、ホームチームの優位性はどのスポーツにも同じように当てはまるわけではありません。
ブックメーカーでベットする際には、賭けたいスポーツ試合によって、ホームチームアドバンテージをどの程度考慮すべきかを知っておきましょう。
538 abc newsの調査によると、ホームチームの優位性はレギュラーシーズン(ポストシーズン進出をかけた試合)よりポストシーズン/プレーオフ中の方が高いということが分かっています。
スポーツ | レギュラーシーズン | ポストシーズン(プレーオフ) |
NBA(バスケ) | 59.9% | 64.5% |
MLB(野球:メジャーリーグ) | 54% | 54.2% |
NFL(アメフト) | 57.1% | 64.7% |
NHL(ホッケー) | 55.1% | 55.3% |
ホームチームが有利というのが偶然であれば、ホームであろうがアウェイ(ビジター)であろうが勝率は50/50のはず。この結果を見ると、ホームチームが有利であることはすべてのプロスポーツに当てはまることが分かります。
特にNBA(バスケ)とNFL(アメフト)のポストシーズンでは、ホームチームがかなり有利となっています。
AmericanSoccerAnalysisの調査によると、サッカーには引き分けが存在しますが、ほとんどのプロリーグでホームチームの勝率の方が高いのが分かります。
🔵ホームチームの勝率
🔴アウェイチームの勝率
しかしプレミアリーグのみ過去3年、アウェイチームの勝率の方が高くなっています。これは、コロナによる観客の少なさからだと考えられていますが、プレミアリーグにベットする際は注意です。
J1リーグのホームチームの勝率を5,000試合以上の結果から調べたところ、ここでも同じく
という結果となっています。
サッカーでのホームアドバンテージも大きく、アウェイチームは遠征先で勝利するのに苦労しているようです。
ホームチームが有利という事実は、スポーツでベットをする際に考慮する様々なポイントの1つです。
どのスポーツに賭けるにしても、ベットをする前に試合のリサーチをしっかり行いましょう。
余談ですが、ワタクシも先日、よく知る2チームの試合日程を見て自信を持って賭けたEスポーツのベットがハズれ、「なぜ負けた?!」と結果を確認すると、賭けたチームのロースター(メンバー)が二人変わっていました・・・「道理でオッズが予想以上に高かったわけか」と思いましたが、後の祭り。
シャープは他の人より勘が鋭いわけではなく、十分なリサーチと分析をしているものなのです。
スポーツベットで高い的中率を保つにはいろんな要素を考慮しなければなりませんが、ホームチームの優位性は無視することができない要因でしょう。
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