「アービトラージ/Arbitrage」とは、日本語で「裁定取引」のこと。簡単に言うと、同一の価値を持つ商品の一時的な価格差(歪み)が生じた際に、その差を利用して利益を得る手法です。
このアービトラージ、ブックメーカーでプレイする際にも使えるのです。
要は、AチームとBチーム、両チーム(または選手)に賭けてどちらが勝っても利益を得ることができるというのがアービトラージなのですが、実践するにはちょっとした調査と計算、そしていくつかのブックメーカーで登録している必要があります。
それでは、アービトラージの実践方法と注意点を見ていきましょう!
一つのブックメーカーでアービトラージを実行することは不可能です。
先にも述べたように、どちらのチームに賭けても利益が得られる方法なので、そんなオッズを出しているブックメーカーがあったとしたらちょっとアホですねw
(そんなブックメーカーがあったら教えてねw)
そこで、幾つかのブックメーカーの同一の試合オッズを比較し、あるブックメーカーのオッズが他社に比べて大きく開いていたらアービトラージが使える可能性大です。
ワタクシ自身は株やバイナリーには手を出したことがないのですが、FX/証券会社に勤務していたジャパギャンスタッフによると、バイナリーでも使用可能だそうです。
あまりバイナリー知識のないワタクシでも、なんとなく使えそうなのは感じますね。
AチームにブックメーカーX社でベットし、BチームにブックメーカーY社でベットして、どちらが勝っても利益が出る方法がアービトラージなので、このオッズの歪みを見つけなければなりません。
あなたが賭けたいスポーツの統計サイトがあれば、意外と簡単にアービトラージが使える試合は見つかります。
ワタクシの場合、Eスポーツで稼いでいるので、とある統計サイトをフル利用しています。
そのサイトには、過去の試合結果、タイムリーな試合状況、今後の試合などが載っていて、合わせて幾つかのブックメーカーの各試合のオッズも表示されています。
こんなサイトが見つかれば大いに助かります。そうでなければ、各ブックメーカーのオッズを一つずつ見ていく必要があります。
各ブックメーカーのオッズはどこもさほど変わりませんが、0.2オッズ以上の差があるブックメーカーがあれば要注目。個人的な経験では、業界一の高オッズと豪語しているピナクルでよくこのオッズの差を見つけます。
注目すべき箇所は、Aチームの最も高いオッズとBチームの最も高いオッズ、そして両チームのオッズの差が鍵。
ワタクシが見つけたアービトラージの例を挙げてみます。
ワタクシがすぐにアービトラージが可能だと判断した点は以下の点です。
この試合を例にとって、以下のように賭けます。
ご覧の様に、ベットした額は両チーム合わせて$100です。しかし、どちらが勝っても利益が得られます。
この試合に、以下のように賭けます。
ご覧の様に、ベットした額は両チーム合わせて$100です。しかし、勝ち目の低いAチームが万が一勝ったとしても、ベット額は戻ってきて損失はありません。
反対に世間が予想しているようにBチームが勝ったとしたら、利益があります。
勝ち目は低いと予想されているけれど、Aチームがもしかしたら勝つのでは・・・と思うなら$37の代わりに$38、$39をベットし、そのぶんBチームのベットを減らしたとても、どちらが勝とうが利益はあります。
これがアービトラージです!!!
ブックメーカー間のオッズの歪みを発見すれば、必ず勝てます。
ブックメーカーの一つ一つのオッズを確認していくのは面倒ですが、そのスポーツの統計サイトが見つかればいとも簡単にアービトラージは使えます。
ブックメーカーのオッズは日本の公営ギャンブルと違い、賭けた時点でのオッズが払い戻し金として適用されるので、このアービトラージで稼げる点でもあるのです。
ベットしている試合がどう転んでも、必ず利益があるのは良い点ですね。
損をする可能性はない、とも言えます。
そのスポーツの知識がなくても、勝利することができます。
必要なのは、計算するための計算機、もしくは紙とペンのみ!
アービトラージで得られる利益はそんなに多くはありません。
なので、アービトラージを実行する方は高額ベットをするパンター/ベッターが多いのです。
前途しましたが、ブックメーカーはアービトラージを嫌い、規約に禁止と記載しているブックメーカーも多くあります。
あなたがハイローラーのパンター/ベッターなら、ブックメーカー側も裏でアービトラージが行われていないかを確認している可能性もあり、リスクがあるのは確かです。
「調べる」という作業が伴うので、面倒臭がりの方には向いていません。
そして計算嫌いさんも向いていないでしょう。
両者のオッズがこれだけだからこれだけ賭ける、という計算が必要ですからね。
しかしこれらの計算を何度か重ねると、このくらいのオッズに対して反対側のチームのオッズはこの数字以上のオッズでなければならない、といったこともすぐに分かってきます。
楽に稼げる上手い話は世の中めったにありません。
少しの努力や忍耐は人生において必要不可欠なものです・・・。
アービトラージは各ブックメーカー社が出すオッズの歪みを利用した手法なので、探せば意外と適用できる試合が見つかるものなのです。
そのため、ブックメーカーはこのアービトラージを嫌い、ほとんどのブックメーカーはこのアービトラージを禁止しています。
しかし、ピナクル(Pinnacle)はワタクシの知る限り「アービトラージOK!」と公言しているブックメーカーです。
ですが、ピナクル側は許可していても、もう一方のブックメーカーが許可しているかという問題を忘れないで。
ピナクルと他のブックメーカーA社を利用してアービトラージを行い、A社がアービトラージを行ったことを知った場合、勝利金が無効になったりアカウント凍結という可能性もあります。
実行する場合はそのリスクを理解したうえで、ご自身の責任でどうぞ。(ワタクシに責任はありませんw )
高額ベットをするベッターがよく使うと言われていますが、高額ベットをしなくても確実に資金が増えるなら、お小遣い稼ぎとしてそれはそれでいいことです。
以上の例で挙げた試合はEスポーツ試合で同じ日に見つけたもので、他のスポーツ種目を見れば案外たくさん見つかるのでは?とさえ思えます。
ただし、オッズは変動するので、見つけたら即ベットすべし!
「オッズが変わらないうちにベットしよう!」と思っても、そのオッズを提供しているブックメーカーでアカウントを持っていないと焦ってしまうので、オッズの高いブックメーカーへ幾つか登録しておくことも、アービトラージをスムーズに成功させるために必要なことですね。
さて、例に挙げた試合ですが、ワタクシはどうしたか・・・を最後にお話ししましょう。
例1の試合は、Eスポーツで4.72と1.35の試合オッズの場合、4.72オッズのチームが勝つ見込みはほとんどありません。
アービトラージを実行するより、1.35オッズのチームにだけ賭けて当たった方が利益は断然良いというもの。
というわけで1.35オッズのチームのみに賭け、勝利いたしました♡
例2の試合では、ひょっとすると2.73オッズのチームが1.71オッズのチームに勝つ可能性があるかもしれない試合と判断しました。なのでアービトラージを実践する絶好のチャンス!と、ベットするためにピナクルへ急ぎました。
しかしオッズは1.71から1.6にまで下がっており、これだとアービトラージを使ったとしても利益は無いに等しいですからね・・・残念!
というわけで、アービトラージに価値を見出すか見出さないか、使うか使わないかはあなた次第!